うかうかしているうちに桜も散り、すでに新緑な感じになってしまいました。
埼玉県東部在住のまみろうです。
ここ数年、季節が前倒しになってる気がする。
そのうち「四季」でなく「三季」とかなっちゃうんじゃないかしら。そしたら劇団四季はどうするのかしら(どうもしない)
さて、今回は3月中旬に観に行ったミュージカル「ウエイトレス」の感想を~
あらすじ
アメリカ南部の田舎町にあるダイナーでは、ウェイトレスのジェナ(高畑充希さん)が作るパイが人気。
体調がすぐれない様子を見て、ウェイトレス仲間のドーン(宮澤エマさん)・ベッキー(LiLiCoさん、浦嶋りんこさん)は心配。
体調不良は妊娠のせいだったが、喜べないジェナ。彼女はモラハラ夫・アール(渡辺大輔さん)と別れたいと考えているのだった。
かかりつけの産婦人科へ行くとおなじみの先生はおらず、代わりの若いポマター医師(宮野真守さん)にしぶしぶ診察してもらう。
ポマター医師は「妊娠は嬉しくないけど産む」と言うジェナが気になるのだった。
ドーンとベッキーも、それぞれの暮らしに悩みを抱えている。
そんな時、ダイナーのオーナーであるジョー(佐藤正宏さん)が、「全国パイづくりコンテストに出場し、賞金を稼いだらどうか?」と提案する。
ジェナは出場を決意し、優勝したらアールと別れようと決意。
いっぽう、診察を受け話し合ううちに、ジェナとポマター医師は惹かれ合う。お互いが既婚者だとわかっていながら不倫関係になるふたり。
ジェナのお腹はどんどん大きくなり、コンテストの日も近づいてくる───
まさに「アメリカン・コメディ」でした
日本人の感性ではちょいと笑いづらいぞ?wってとこもあり。
それぞれが愛に励んでるのを表すのは、別にセックス表現じゃなくても良くない??(笑)
ダイナーで働く女性たちの、報われない生活(働くのが嫌いな夫のモラハラや介護)を描きつつ、でも笑い飛ばしちゃうよってパワーもアメリカ的。
美術セットもレトロアメリカンで、色合いや家具の雰囲気もかわいくて良かったなぁ。
ダイナーの中にバンドステージがあり、そこで実際に演奏してるのも良かった!
あとね、ステージの上手・下手それぞれに縦型のケースが床から天井まで伸びてて、その中にパイがずらっと並んでたの。
あれすっごい可愛かったなー!
扉が開くようになってて、時々ジェナがその中のパイを取り出したり、しまったり。
食品サンプルなんでしょうけど、あれを見てると猛烈にパイが食べたくなる(笑)
そうそう、劇中でジェナが作るパイに色んな名前をつけるのね。その時の気持ちとか、想い出とかこめて。
ほとんどのパイは味の想像がつく(せつない想いなら甘酸っぱいだろうとか)けど、たったひとつ
「お医者さんごっこしたい パーイ(セクシーヴォイス)」
だけは味の想像がつかんかったw
内気なオタク娘のドーンにアプローチしてくるオギーが(おばたのお兄さん)なんですけど、もうね、身体能力がすごい(笑)
予測不能な動きでめっちゃ笑ってしまったw
ドーンのエマさんは安定の巧さ。内気な役ってあまり印象になかったけど、芸達者ですよね~。
ベッキー役は、私が観た回はLiLiCoさんでした。初ミュージカル出演とのことでしたけど、なかなかどうして堂々とした芝居と歌声でしたよ!
宮野マモくんは私にはコメディ色の強い印象しかないんで(たぶん映画「花ゲリラ」のせい)、基本二枚目なのに動きや声色がちょっと可笑しいポマター医師はハマり役だなーと思って観てました。
決めるとこはビシッとキメるしね!
ダイナーの料理人カルは勝矢さん。いかにもアメリカンダイナーでステーキ焼いてそうwこれまたハマってました。
ベッキー役LiLiCoさんとのやりとりがおっかしいオカシイ(笑)
ジェナのモラハラ夫の渡辺大輔さんも良かった。
ジェナに固執・束縛する情けなさと弱さ。この劇中ではわかりやすい嫌われ役ですが、徹底して嫌わせてくれた(笑)
カテコでは優しい笑顔でなんだか安心したしw
そして高畑充希さん。もうとにかく声が好き。
ウェットなんですよね、声質が。濡れたような声。
シルビア・グラブさんもそうなんですけど、あの系統の声にすごく惹かれるんですよ私。
芝居は巧いし歌もダイナミックでステキ。そして色っぽい!
彼女自身の賢さがジェナの芯に通ってる感じがして、すごく良かったです。
そういや、高畑充希さんを最初に「巧いな」と思ったのはTVドラマの「Q10」でした。
同じドラマで池松壮亮さん・蓮佛美沙子さんも気になったんだよね~。
今思い出すとすごいよね、あのドラマ。出演者が。
コンテストには結局出場できないけど、別の方向でハッピーエンドに。
報われないようでも、誰かは見ててくれてるよ、ってことかな。
時々チリッと胸が痛むけど、笑ってハッピーな気分になれるミュージカルでした~
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