そんなに忙しくしてないはずなのに、どうしてブログを書いていないのか。
自らの行動に謎を感じる まみろうです(大げさ
アガサ・クリスティのこの作品、実は原作を読んだことがありません。
最初に触れたのは海外のテレビドラマ版で、1980年代だったと思う。
容疑者のレナードが、ボー・ブリッジスのやつ。
そしてディートリッヒが出演した白黒映画があると知り、DVDで観たのが10年くらい前かな?
なぜ題名が「情婦」なのかは謎ですけどw
この二つは、大筋は同じなんだけど、途中経過がちょっと違うのね。
というわけで、そもそもは戯曲の作品なのに舞台版は今回初めて観たというわけです。
いや~結末まで全部知ってるのに、めっちゃドキドキした(笑)
面白かったわ~!
あらすじ
若くハンサムなな青年レナード(小瀧 望さん)は、独身の富豪女性を殺害した容疑で逮捕される。彼は無罪を主張するが、状況は彼にとって不利だった。
殺された富豪とレナードは親しくしており、遺言状に遺産をほとんど譲ると書かれていたこと、事件当日会っていたこと、彼が無職でお金に困っていたこと。
そして何より、事件当夜のアリバイを証言できるのが、妻であるローマイン(瀬奈じゅんさん)だけであること。
弁護士のウィルフリッド(大滝 寛さん)、メイヒュー(梶原 善さん)は彼の無罪を勝ち取ろうと奮闘するが、敏腕検事のマイアーズ(成河さん)も答弁が冴え、裁判は白熱する。
そんな中、唯一のアリバイ証言をするはずだったローマインが、検察側の証人として証言台に立ち───
レナード役の小瀧望さんは、初めましてでしたが まーーーー素晴らしかった!
魅力的だけどちょっと垢抜けない、田舎のハンサムってなかなか造型が難しいと思うのよ。
キメッキメ気障キザなハンサムの方が作りやすそうw
洗いざらしな印象というか、世間の荒波を渡っていくにはズル賢さが足りないと(一見)感じさせるレナードで良かったです。
滑舌がものすごく良かった。
観に行く直接のきっかけとなった成河さんは安定の巧さ。
しかも今回、初めて成河さんに衣装萌えしたw
法衣があんなに似合う人いる!?
コスチュームプレイ的に似合う役者さんはたくさんいるけど、成河さんのは違うのよ。ステキだったわん。
客席を陪審員に見立てて弁舌をふるう時の鮮やかさはさすが。膨大な台詞量ではあったけど・・・
彼のこれまでのキャリアから考えると お茶の子さいさいだったのではないか、と思えるw
そういえば、今回とても新鮮に感じたのは、弁護人・検察が、それぞれに有利な証言を引き出す時のリアクションね。
お互いの陣営が「おおー!」ってアガったり、「うぉー」て落ちたりしてて、まるでスポーツ観戦でもしているかのよう(笑)
すべてが計算尽くで淡々と進むわけでなく、その瞬間瞬間で有利さが入れ替わっていくようで、とてもスリリングでした。
あとね、瀬奈じゅんさん演じる、まるで感情がなさげなローマインが!
ものすごくツボで好きでした~!
瀬奈さん×小川さんは「FUN HOME」以来かな。瀬奈さんの巧さが際立つ役でとても嬉しい。
個人的には某演出家のミュージカルはもういいから、こういう役をもっと観たい(小声)
結末を知ってると、ローマインの台詞はすべてがかなり重要だってのがわかるから、注力して聞いちゃう。非の打ち所がなかった・・・素晴らしい・・・
法廷のセットもすごく良くて感動。冒頭の事務所の壁セットが持ち上がっていくと、奥から法廷セットがずいっと前にせり出してくる。
その動きが美しいわ重厚だわでめっちゃ喜んだ(笑)
もう一回くらい観たかったな~
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