2019年9月17日、目黒のブルースアレイジャパンさんで開催された
小坂明子さんと小西遼生さんのライブ「Melancholic Autumn Session」に行ってきました。
急な開催ではあったけど、がんばって調整した方も多かったらしく。
なかなかの数のお客様が集まっておりましたわ~
会場は目黒のブルースアレイジャパン
ブルースアレイさんでのライブに参加するのは2回目かな。
小坂さんがあんなにお茶目でチャーミングな方とは知らなかった私。
前回は かなり笑わせてもらいましたわ!
テーブル席に座って食事をいただきつつのライブは、実はちょっと久しぶりなのよね。
以前はこのパターンが多かったので、なんだか懐かしい感じ。
なんて話をお友だちとしながら開演を待つ。
せっかくなのでこの日のアーティストカクテルを。ノンアルですけどw
「メランコリック」って名前のカクテルでした。使われてるのが
<ゆ>ず
<う>め
<う>ぉっか
<つ>がるりんご
なんだって(笑)
そして開演時間よりちょっと早くに、遼生さんひとりが現れました~!
秋らしくブラウンのシャツとスラックスでしたよん。
「えー、前説をやれと言われて来ました」
ま え せ つw
「前説と言いながらギターを持つ・・・まるでギター漫談みたいですけど」
などと言いつつ、漫談はやらず(当然)
本日のライブのテーマ曲、「Melancholic」をちょっとだけ歌ってくれました。
そして、なぜ前説をやるかというと
今日のライブはちょっと変わってる、歌・MC・歌、という風に進まない。
あまりおしゃべりしないから、先に説明に来た。
なんて話をしてから、メンバーを招き入れましたよん。
ベースの えがわとぶをさん、急遽参加してくれることになったドラムの赤迫翔太さん。
そして・・・あれ!?
「告知が間に合わなかったんですがもう1人メンバー増えました!
ヴァイオリンの会田桃子さんです!」
この時ね~、会場どよめいたよね(笑)
会田さんは遼生さんが今年1月に出演したミュージカル、グレート・コメットで共演されていたヴァイオリニストさん。
1幕ラストの ♪キャッ キャッ キャッ キャッ キャッ ていう音、めちゃめちゃ好きでした!
そして可愛らしいレースのドレスで小坂明子さんが登場。
にこやかで嬉しそうにしてらして、見ている私たちもニッコニコに(^.^)
ああ、3人でしっとりとメランコリックでアンニュイ、ちょっと眠たげ(?)なライブだろうと思っていたのに・・・
バンドのメンバーが増えてるし!!
これはひょっとしたらペンライト必要だったかも?!
会場に静かに流れる虫の音(効果音よ)を聴きつつ、そんなことを考えていたら
鐘の音と共に始まりました!
Melancholic Autumn Session はじまりました~
MCはほぼない、と言った通り、曲の合間には遼生さんと小坂さんが短い詩を読む。
これから歌う曲の世界観を補完し、観客を静かに誘うその手法はとても上品で、効果的なものでした。
「MoonRiver」
からのヴァイオリンで
「小さい秋」
この「小さい秋」がね~、アップテンポでドラマチック。めちゃカッコ良かった!
「Fry Me To The Moon」
小坂さんとデュエットで。前のここでのライブでも歌ってくれたっけねぇ・・・としみじみ思い出す。
「My Favorite Things」
ご存じサウンド・オブ・ミュージックの1曲。
だけど、「そうだ、京都いこう」の方が印象強かったりしますねこれ(笑)
遼生さんが歌うのは初めて聴いたなぁ。
軽快なのになぜかちょっと寂しさが漂う旋律、ハマるよね~(ウットリ)
続いては小坂さんの曲
「ほろほろの風」
以前のライブでインストは聴いたんですが、今回は小坂さんが歌ってくれました。
これね、せつないんですよ。なんかとってもせつない。
遼生さんのコーラスが入ってくるとより一層せつなくて・・・しかしまだ始まったばかり。
ここで化粧を流すわけにもいかず。こらえてウルウルしてました。
※素直に泣けという話
曲に入る前に読む詩は、味気ないペラッとしたコピー用紙などではなく、切り絵のような模様のついたカードに書かれていたの。
手作りしたみたいですね~。
グリーティングカードみたいに2つ折りになってて、曲によってさまざまな色で作られてました。
どこでだったか忘れたけど、
カードの順番が!とか
あれ?曲名書いてあったの??とか
小坂さんのおちゃめが炸裂して爆笑したw
さてさて、次に読み上げたそのカードの内容から、
「あっ・・・これはひょっとしてアレがくる・・・の・・・では(゚∀゚)」
と身構えましたよわたくし。
「FEVER」
はい~フィーヴァー来ました~
ヤバいやつ~わたし倒れるやつ~!
私この曲、だいっっっすきなんですよ!!
中学生の頃かな~。当時憧れてたお姉さんがいましてね。
その人の彼氏が、ペギー・リーの「FEVER」を何度も聴かせてくれまして。その頃から大好き。
彼氏さん、この曲は元々リトル・ウィリー・ジョンの曲なんだよって繰り返し説明してくれたのよね。
なぜそんなに熱く私に吹き込んだのかは、未だに謎(笑)
そんな思い出も一瞬で吹き飛ばす遼生さんの色っぽさよ・・・
あーヤバい冷や汗出る、目が合いませんようにいま目が合ったらヤバい私なにするかわからない!!
などという胸中はおくびにも出さず余裕の佇まいで聴いていましたことよ。
ええ、握りしめた手は汗でびっしょりでしたけどね!(いやたぶんバレてたよね
えがわさんのベースがまたカッコ良くてシビれましたわ!!
こちらが冷や汗かくほど色気全開で歌ってくれた直後。
カードを手になぜかマイクからちょっと身体をのけぞらせた遼生さん、いきなりの大声で
「芸術は爆発だー!!」
芸術ってことは・・・!という期待通りに次の曲は
MUSEUM-幻想的に非合理的な夢を
もうもうこれが!!すごかった~!!
もともと大好きな曲だけど、ヴァイオリンが加わることでよりドラマティックに!
遼生さんを見たいのに、音に引っ張られて会田さんを見ちゃうんですよ!
でも後悔はないわ。会田さんステキだった!
会田さんがソロでヴァイオリンを聴かせる時に遼生さんがギターで寄り、スパークするようなSESSIONの瞬間を見せてもらえて大興奮。
曲の後、会場のあちこちで「はぁ~」「ふぉう~」みたいな興奮冷めやらぬ声があがってた(笑)
めっちゃ良かった・・・また聴きたい・・・!
ぐわっと盛り上げた後はまたしっとりとした恋の歌。
Feelings
モーリス・アルバートの名曲、以前のライブでも歌ってくれましたね。
前回はどうだったかもう忘れちゃったけど、今回は小坂さんと遼生さんが歌う主旋律とコーラスがめまぐるしく入れ替わっていたような。
とってもステキでしたよん。
飲み屋でバイトしてた時、よく歌わされたのよねこれ。難しいのにさw
ライブ中は本当にほとんどMCがなく、どんどん歌ってくれてました。
フィーリングの後にちょっとMCあったのかな。
「どんな子どもだったのか」をメンバーそれぞれに聞いてて。
ここでも小坂さんのおちゃめが炸裂してた(笑)
お話たのしかったなぁ。もっと聞きたかったわーん。
そこから童謡メドレー。細かい曲は覚えてない・・・けっこうたくさん歌ってくれてた。
遼生さんからセットリストあがりますように(祈)
7つの子で「♪からすの勝手でしょ か~」って終わった(笑)のと、
どんぐりころころで、赤迫さんのドラムがとっても優しかったのを覚えてる。
あとヴァイオリンの弦を指ではじく、ポンポンって音ね。優しくて懐かしい。
童心にかえったかと思ったら次はまた、ちょっとオトナの雰囲気に。
LIES
これも前回歌いましたよね。「ONCE」という映画の中で歌われる曲。
小坂さんと遼生さんのコーラスもだけど、ギターとピアノのシンクロというか、重なる旋律がすごくキレイでした。
この曲を聴いていた時ね、なんとなくなんだけど、遼生さんって以前はもっと、感情が・・・あふれるというか、先行する感じの歌い方だったような?って思った。
今は、技術の土台に感情のベールが乗ってる感じがする。だからブレが少ない。あくまでも私が受ける印象ですけど。
少しずつ、でも確実に、してきたお仕事を自分のものにしてるんだろうなって思えて、なんだか無性に嬉しかった。
続けて
帰れないふたり
この曲、♪ はぁ~あ~あ~ っていうフレーズと、その後のハモりがとても好きなの。
ここでもヴァイオリンが良い音色でした!
行かないで
すさまじいほどの孤独を感じた・・・以前、モンスターズのコンサートにゲストで出て、この曲を歌ったのよね。
その時は悲しさと同時に拒絶を感じたんですけど。
今回は違って、ぬくもりはあるのに孤独。
まるで手をつないでる相手が、違う次元に存在してるみたいだった。
姿はあるけど一緒にいない。そんな風に感じました。
そして小坂さんのソロで
あなた
続けてふたりで
SILENCE
行かないでからの3曲はもう・・・泣かずに聴くのはムリだった。
小坂さんの身に起きたこと、そのお気持ちは想像できるものではないけど、音楽が痛みを和らげてくれたと思いたい。
知り合いでもないし、私に何もできるわけない。
それでもこの曲を、小坂さんが歌うのをこのライブで聴けたことは忘れません。
忘れないことが、悼みになると信じたいです。
そして「MoonRiver」リプライズから、メンバー紹介。
それからこのライブのために作ったというテーマ曲
Melancholic
メランコリックなわりに、なんだか可愛らしい印象の曲でした(笑)
今回のテーマとは言ってましたが、この曲はまた他でも聴きたいです!
聴きたい季節は秋限定になりそうな・・・
いっそ「小西遼生 秋のテーマソング」ってことでどうでしょ。
小坂さんとのライブはぜひまたやって欲しいと思ってたの。
たしかに急ではあったけど、実現して嬉しかったなぁ。
そういえば、2部でだったかな?遼生さんのこだわりについて、小坂さんが少し話されてたんですけどね。
「音楽家は譜面、とか譜割り、とかの理論的なことに縛られがちだけど、こにたんは完全に感覚的。そしてどんどん変えていく。
変更点を最初聞いたときは『え~』って思うけど、後からいつも『ごめん、確かに良かったね』と思う」
的なことをおっしゃってて、とっても嬉しかった!
こだわりが強くてめんどくさそうだけどね、遼生さん
※大ファンです
ぜひぜひまた、ご一緒のライブを開催してほしいと思います!
その時は小坂さんの楽しいお話もたくさん聞けると嬉しいな。
そうそう、このライブの開催は本当に急に決まって発表されたのよね。
それでもやはりグッズは欲しいよねってことで、遼生さんがデザインしたポエトリーカードがありました
※ライブ開催前のInstagramです
8月にあった空想改革ライブの時にも、こういうポエトリーカードがありましてね。
歌詞が印刷されているので、内容が分かってとても嬉しい。
恒例のグッズになると嬉しいなぁと思ってます。
今回のものは、素材と自分で撮った樹木の写真。
それに小坂さん・遼生さん・えがわさんの写真を加工したシルエットを、組み合わせて作ったんだって~。
準備期間が短かったのに、色々と仕掛けを施してくれたのが嬉しいわ。
仕掛けといえば、ビックリしたのがこれ
ブック型のミニミニランタン。なんと手作り(゚∀゚)ヒャー
各テーブルにランダムに置かれていて、中ではチラチラと灯りがともってる。
私のお友だちが、写真を撮ってもいいかと物販にいらした方に聞いてみたんですって。
そしたらもちろんですと快諾してくれたって♡
私は断りもなく撮ってましたけどw
手作りじゃない方の、ブック型の大きなランプもありました。それは
「開いたり閉じたりすると色が変わるんですよ~」
と実演してくださったのだとか。
いいなぁ!私も見たかった、それ!
ライブ中のMCで、手作りちびランタンの話が出た時に、遼生さんが
「僕が思いついたばっかりに、小坂さんのスタッフさんたちにも協力してもらって、夜なべして作った」
的なことを言ってて。合宿みたいだった、24時間体制だったとも話してて、
それってまるでコミケか何かの直前修羅場みたいよねって思った(笑)
想像だけど、小坂さんのお家に集まって皆で徹夜みたいにして
ちまちま作ったのかしら・・・って思ったら・・・
お疲れさまです!と労いたい、と同時に、なんだか笑いがこみあげてきちゃいました(笑)
でね、このランタン、私は最初まったく気づかなかったんですが、背表紙に曲名が書いてある
そして曲の世界観に合わせた、切り絵みたいなイラストがついている!
めざとく見つけた方たちが教えてくれて、開演前に各テーブルに何があるか皆して見て回ったというね(笑)
しっとり大人のライブ、なのに落ち着きなくテーブルからテーブルへとスマホを持って渡り歩く。
なんか、なんか違う気がする!と感じつつ、写真を撮りまくってましたw
このランタンは、後でSNSにアップします、って言ってたけど、遼生さん覚えてるかな(笑)
遼生さんのセンスで撮ったランタンの写真、見たいな~アップしてもらえますように!
ここのところ、色んな形式のライブを開催してくれてて、そのたびに
「ああ、こういうことを楽しいと感じる感覚が、私にもまだ残ってたんだわ」
って思えるのが、本当に嬉しい。
小坂さんとのライブも、長いスパンでもいいから恒例になるといいなぁと思ってます。
次が何年後でもいい。待ちますわ!
ぜひまた開催されますように~
***** 追記 *****
ちゃんと覚えてくれてたようです(笑)
手作りちびランタンとカードのお写真、Instagramにアップされてました~
※↑この投稿だけでなく、連なって(ほぼ)すべてのランタン写真がPOSTされてます。
ぜひ小西遼生さんのInstagramページでご覧ください >>小西遼生Instagram
セットリストを兼ねたPOSTになってますね♪
細かくは覚えてなかった童謡のリストも。
写真も表現で、遼生さんにとってはこだわりたいモノのひとつなんだろうなって思う。
だから遼生さん自身が撮った写真で見たかった。嬉しい!
コメント