赤坂ACTシアターで絶賛上演中のミュージカル「生きる」
これホントに!いいです!
気になった方はぜひ!明日にでも観に行ってください!!
チケットがない日も増えてるみたいですが。
当日券もありますから!
って激推ししちゃうくらいいいです、「生きる」。
もうすぐ終わっちゃうんですけどね・・・
一番最初、上演決定のニュースを聞いた時は
「ほぉーん黒澤映画をミュージカル化ねぇ・・・
市村さん鹿賀さんが演るならそう酷いことにはならないだろうし、1回くらい観に行くか」
くらいの感じでした。(失礼千万
その後、私の愛する小西遼生さんが出演されると発表になり、俄然張り切ってチケットを揃えたわけですが・・・
いや良かった。買っといて。
たったひとつ今後悔してるのは、旦那さまと息子と3人で観る日を作らなかったことです。
ああ並んで観たかったわこれ!
並んで泣きたかったw
生きる はミュージカルも映画のストーリーをほぼ踏襲。
でも独自の展開もあり映画よりもわかりやすく、納得しやすい作りになってました。
真面目だけど人から尊敬はされてない小役人、渡辺勘治は市民課の課長さん。
ある日、胃がんで余命半年とわかり、自暴自棄になるも生来の真面目さからどうにもなりきれない。
そんな時、市民課にいた女子職員小田切とよの快活さに感化され、公園作りに残り僅かな人生をかけることに・・・
って話。
映画ではちょっとわかりにくかった展開も、すんなり入ってくるように工夫されてて違和感なく観られます。
利権にまみれた助役も、助役と組んで金儲けしようというヤクザの親分も、役者さんのカラーもあるんでしょうがイヤーな感じじゃない。
嫌味な役所のおじさんたちも、なんだか可愛らしいので笑ってしまうw
特にいいなぁと思ったのは、渡辺の息子夫婦の扱い。
小役人である父を軽んじて、でも甘えるとこは甘えようという虫の良さは映画のまま。
でも息子夫婦は新しい時代に希望を持ってる。
そして根っこのところで父の善良さ、愛情を信じてる。
映画の息子夫婦はめちゃヤな感じだったので、これを市原隼人さんが演るの?と思ったのよね~。
でもミュージカルでは市原さんの硬さと可愛らしさがちゃんと活きてて、すごくいいなぁと思いました!
お歌もどんどん上手くなってた。というか、慣れてきたって感じかな。
もともと、声はいいもんね。
そして今回、この公演で初めて観たけどMay’nちゃん。大好き!になりましたよー!!
小田切とよ役はMay’nちゃんと唯月ふうかちゃんのスイッチキャストなんですけど、May’nちゃんは「とよ」の時がもう、とにかく好き!!
あんな女の子がいたら毎日昼めし食わしてやりたくなる(笑)
ふうかちゃんは一枝役の時の方が好き。
鹿賀さんが渡辺課長の回ではふうかちゃんが とよ。
可愛らしくて快活なんだけど、なーんとなく女子力が高すぎて、見ててモジモジする(なぜ
で、私の愛する小西遼生さんはどんな役かといいますと、三文小説家。
映画では自暴自棄になった渡辺課長を夜の街に案内するだけの人。
なんですが、ミュージカルでは渡辺の生き方を見届けた人として出てくる。
事の次第をわかりやすく、観客を導いていく役どころとあって出番も多いし、ソロナンバーもあるし でわたくし大喜び。
もともと、正義感とか自制心とかなさそう(親分と知り合いだし睡眠薬と酒を同時に飲むし)な小説家が、鬼気迫る渡辺課長の生き方に触れて変わった・・・のかな。
ラストシーンのその後、彼はひとかどの物書きになったのではないかしら。そう感じる役でした。
小説家は新納慎也さんとのダブルキャストなんですが、市村さんと鹿賀さんの渡辺課長が全く違うのと同様に、お二人の小説家も全然ちがう。
夜の街での乱れ具合もちがうのです。
その違いがめっちゃツボなのです・・・!
新納さんは新納さんで素敵だし、遼生さんは遼生さんでもちろんステキ。
遼生さん小説家のほうが子どもっぽくてやらしい。そこが好き ←
もちろん、違いはそんな点だけじゃないですけど。
端的にいえば、鹿賀さん新納さんのバージョンはザ・ミュージカル!って感じがする。
芝居部分と歌唱部分がチャプターで区切られてるような。
市村さん遼生さんのバージョンは、芝居色が強い。
歌がそのままセリフとして受け止めやすいというか。
これがね、どっちもそれぞれ良いんですよ!
お話を観てて思うのは、これって終戦後7年経った時期の話なんですけどね。
その時期を考慮してなのか たまたまなのか、出てくる男たちはほぼ無気力。
対して女たちはみんな活力があってたくましい。
公園を作って!って役所にお願いに来るおかあちゃん達も、小田切とよも、嫁の一枝も皆んな 明日の明るさを信じてる。
実際、終戦後にいち早く立ち上がり、明日を作ろう!と行動したのは市井のおかあちゃん達と、闇市などで暗躍していたヤクザ者だったとも聞きます。
普通の男達はただ生き延びるのに必死だったぶん、残った命を大事に細く長く守り続けることしか考えてないみたい。
そのコントラストも、わたしにはとても好意的に見えました。
そういや、黒澤明監督って女性恐怖症だったんじゃないかしら・・・と思うことがあるんですけど。
その話はめっちゃ長くなるのでまた、別の機会にw
映画の生きる が語っていた、人生の価値とはなにか、という哲学はそのままに、エンターテイメントとして上質に仕上げたクリエイターの皆様には脱帽です。
本当に素晴らしい!
観られて嬉しい!
ミュージカルだけど1幕2幕とも1時間くらい、合計で2時間15分(休憩込み)と短めなのもヨシ。
題材の効果もあってか、劇場に男性客が多いのもちょっと他の作品と違いますね。
関係者でもないのに、なんだか嬉しいw
ホリプロの社長が、この作品についても語っていたインタビューがとても興味深かったです。
なるほど、だから地方公演もないのか・・・って思ったわ。
とても良い記事だったのでぜひ。
株式会社ホリプロ代表取締役社長・堀義貴氏 ロングインタビュー<前編>~快進撃ミュージカルの内幕 #ホリプロ #堀義貴 #ビリー・エリオット #バンズ・ヴィジット #メリー・ポピンズ https://t.co/L9fXSN7ufD pic.twitter.com/f22hv7C2Hq
— SPICE[舞台情報メディア]/e+ (@spice_stage) 2018年10月2日
株式会社ホリプロ代表取締役社長・堀義貴氏 ロングインタビュー<後編>~オリジナル・ミュージカルの挑戦 #ホリプロ #堀義貴 #生きる #シンデレラ #マシュー・ボーン https://t.co/69kmxziW4u pic.twitter.com/Glv2CLtDkS
— SPICE[舞台情報メディア]/e+ (@spice_stage) 2018年10月2日
もうすぐ公演は終わっちゃうんですけど、収録カメラが入っている日があったので、TV放映があるかも。
同じホリプロさんのデスノートミュージカルもWOWOWさんで放送がありましたし、生きる の主催にも名前が出ているので、WOWOWかなって期待してます!
***** 追記 *****
発表されました!2019年、春放送決定です!
↓↓↓
\🌸来春放送決定🌸/
ミュージカル「生きる」出演:#市村正親 #鹿賀丈史(Wキャスト) ほか
詳細は後日発表いたします!⇒https://t.co/6z4c5B80Jn#ミュージカル生きる#wowow pic.twitter.com/t5DIdWXBnx— WOWOWステージ (@wowow_stage) 2018年10月28日
再演も検討されているみたい
#ミュージカル生きる
再演までお待ちください https://t.co/uIknMsaMHs— Y.Hori 堀義貴 HoriPro (@horishachou) 2018年10月28日
どちらも楽しみ~!
再演決定!!しました~!!!
#市村正親 ・ #鹿賀丈史 のダブルキャストで2020年再演決定!
ミュージカル『生きる』の初演舞台映像をご紹介します!🎩公演詳細はこちらhttps://t.co/lOIvuTlP86#ミュージカル生きる #宮本亞門 #黒澤明 #FNS歌謡祭 #ミュージカル名曲メドレー pic.twitter.com/TsLX8kvqSl
— ミュージカル『生きる』【公式】 (@ikirumusical) December 11, 2019
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