2015年4月中旬、舞台「笑った分だけ怖くなる」を観ました

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2015年も、もうちょっとで終了。早いもんですね~(しみじみ)

今年はなんと言っても、お芝居ばっかり観て暮らしたなーという感じ。劇場に行って観た公演もあれば、WOWOWやスカパーで観たのも。

中でも小西遼生さんが出演された舞台には何度も通ったんで、本当に家にいることが少なかったというね。

旦那さまありがとう。来年もよろしく(笑)

さてさてそれで、今年観た舞台のチケットを整理していましたらですね、記事にしてないやつがけっこうあったの。同じように、化粧品や美容器具、ダイエット食品なんかも試したけど記事に出来てないんだけど、まずは舞台の話を書いておこうかな~。

というわけで書いてみます。今回は「笑った分だけ怖くなる Vol.1」よん。

 

「笑った分だけ怖くなる」は、私の大好きな女優、白石加代子さんがライフワークとして取り組んできた「百物語」の完結後、新たな試みとして始まった朗読劇です。

70代だというのに、とどまることなく新たな表現に挑戦する加代子さん、ホント素晴らしいわ~大好き!

百物語がそうであったように、全国あちこちの劇場を回っての公演。でも百物語とは違い、おひとりでなく佐野史郎さんとのタッグで進められるとあって楽しみました。

パフォーマンス・リーディングと名付けられている通り、基本的には台本を持ったまま朗読劇の形で進んでいくんですが、じっと座っているわけではなく、ちゃんと動きのあるお芝居なの。

おふたりが声色を変え、体勢を変えてさまざまな人に変わっていく様を観てると、ただただ

「うまいなぁ~」

と惚れ惚れしてしまう(笑)

 

vol.1で演じられたのは東野圭吾氏作の「超税金対策殺人事件」と、小池真理子氏作の「妻の女友達」。

超税金対策殺人事件のほうは、殺人事件なんて起きない。

ミステリー作家である主人公は、来年度支払わなくてはならない税額を聞いてビックリ仰天。

経費を増やして税額を減らすべく、現在書いている小説に、自分たちが行った旅行やら買ったものやらを登場させようとする。

しかしそのために、書いている小説の筋はだんだんおかしなことになっていき・・・

雪国の殺人事件の小説を書いているはずなのに、ハワイに飛んだりエステに行ったり。

ホラーかと言われたら「いいえ全然」と答えるしかないけど、ある意味しっかり怖さを孕んでる作品で大笑いしました(笑)

加代子さんが作家の妻と、作家の友人である税理士を演じるんだけど、まーホントに

「多重人格なの?」

と思っちゃうくらい見事な切り替えで惚れ惚れ。不気味な役柄が多い印象のある佐野さんが、とっても可愛くて楽しかったです。

 

そして「妻の女友達」はホントに怖かった~(震)

市役所の戸籍係として勤めている男性は、家庭第一のマイホームパパ。つまらない毎日の繰り返しでも、優しく献身的な妻との暮らしに満足している。ところがある日、妻の昔の友人である流行作家の派手な女が生活に割り込んで来る。

平和な暮らしと妻の時間をどんどん奪われ、男性の心中には殺意が沸いてきて・・・

と、いうお話。ラストがまさかのどんでん返しで、小池真理子さんらしいなと思ってしまったわ~なんていうか、底意地の悪さを感じた(笑)

どちらのお話も元は小説なので、ぜひ読んでみてね~。

私は子どもの頃から本を読むのが大好きで、活字を追いつつ、その情景が目前に広がっていくのを感じるのが、たまらなく快感なのね。

お芝居も好きだけど、基本的に自分で読む以上に情景が広がることってあまりない。でも加代子さんの朗読は違うの。私の中にストックされてる人物像を超えた「人」を表現してくれる。

だから必ずお仕事観たくなるのよね~次も楽しみにしております!

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