2015年3月8日から公演予定の舞台「十二夜」の稽古場見学会に行ってきました。
十二夜はシェイクスピア喜劇の最高傑作と言われている 大変有名なお話。
今回の公演には私の愛する小西遼生さんも出演されるというので、手配したチケットを握りしめて開幕を待っておりました。
そしたらつい先週だったかな?「稽古場見に来たいひと~」という呼びかけが公式ページさんで突然ありましてですね、自宅PCのモニター前で
「ハーイはいはい!!行きまーす!!」
と挙手して大騒ぎ。40名限定という超狭き門なので、当選は難しいか・・・と思ってましたが嬉しい事に当選できまして、喜び勇んで行ってきた次第です。
ホームズ2の製作会見に続き、ハズれて機嫌が悪くなるのを恐れた夫が、強く当選を念じてくれたのでしょう(笑)
さて見学会は2015年02月21日、都内某所で行われました。出かけるときに最寄りの駅で、ハンドバッグのストラップが突然外れて 中身をぶちまけるというアクシデントがありましたが、わたくし負けなかったわ(涙)
集合場所に行ってみるときちんとした身なりの女性が。名前と当選メールに記載の席番号を確認し、敷地内のとある場所に移動。そこで諸注意と説明がありました。
「当初は45分間の予定でしたが、ケアード氏のはからいで最長1時間半、見学していただけることになりました」
と言う。寒い日だったけどそのひと言で心なしか室温上がったよね(笑)
嬉しい!ありがとう!!
そしていよいよ稽古場へ移動。いやードキドキするなぁ~どんな感じなんだろ・・・
十二夜の稽古場の様子は、Twitterで公式アカウントさんがよく呟いてくださるので、なんとなく雰囲気は分かるけど、実際行くと緊張するかなー
などと考えているうちに到着。会場へ入って行きましたら。
いきなり皆さんいらっしゃるし!!(※あたりまえ)
うひゃ~~~!!!遼生さんいた~遼生さん!!と、胸の中でひとりで叫びお席に着く。
私は幸運にもセンターブロックの、一番前に座らせていただけました!
稽古場の床には丸いラインと、凸状に飛び出すように四角いラインが引かれてました。
今回の十二夜の公演は、ステージの横にベンチ席が設置されるとのこと。きっとこの凸状に飛び出した部分の両サイドにお席が出来るのね!
丸い方はセットの移動ラインでした。半円柱のセットが、舞台奥から手前に向かってゴゴーと移動する様子も見られてこれまたテンションあがる。
セットのミニチュアも置いてあって、演出のケアード氏のお話によると
「生垣で囲まれている感じになる」
とのこと。稽古場ではまだ木材むき出しで形を作っただけ、という状態でしたが、ちゃんと場面転換に合わせて移動できるようになってました。
セットにしろ衣装にしろ、稽古の段階でここまで準備が進んでくるのは日本以外にない、ってケアード氏がおっしゃってましたね。
見学会はまず、ケアード氏の説明から始まりました。
「まずはじめから通してやっていきます。時々、止めた方がいいと感じたところは止めていきます。この物語では愛や混乱が描かれていますが、音楽もとても深い役割を担っています。音楽も芝居の一部だと思ってください」
ふむふむ。それで「音楽劇」と銘打っているわけなのね。
「音楽は開演の10分前から演奏しています。皆さんが席にお着きになる前から、オーシーノが音楽に浸っている、というわけです」
いよいよお芝居がスタートします。お稽古の様子をそのまま書いていくので、十二夜のあらすじを知りたくない、という方は、この先はお読みになりませんように!
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草花の刺繍(のように見える織り)のローブ・・・でいいのかな、ばっさーーーーと長いマント的な衣装を羽織り、指輪を着けた遼生さんが 大股で向こうから歩いて来ただけで、
「王子様きた!お う じ さ ま!!」
とわたくしの中の夢見る少女が大暴れ(※まみろう4月で51歳です)。椅子に腰かけ想いに沈む公爵様で幕が開く、なんてことは昔から知ってる!!
だって高校生の時、わたし演劇部で十二夜やったもん!
それなのに、遼生さんの「恋煩い」の表情が色っぽくて動揺するわ(汗)
稽古場ではピアノで音楽をつけていましたが、本公演では公爵様の周りに演奏家が座るんだそう。かなりゴージャスな眺めになりそうね!
止めた方がいいと思ったら止める、とケアード氏はおっしゃってましたが、実際にはあまり止まらず、どんどんお芝居が進んでました。
遼生さん演じるオーシーノ公爵が退場すると、音月桂さん演じるヴァイオラが登場。
桂ちゃんは今回2役ってことになってますけど、お稽古を観た印象でいうと都合3役じゃんと。完全に女の子の時、男子として振る舞っている女の子の時、そして完全に男性の時。
これがまっったく!!それぞれ違う!!(驚)
発声が違うのは言うに及ばず、立ち方歩き方が全然違うし、何よりビックリしたのは、男性の時には話すときの首の振り方が違うの。あれはすごいと思った。
同じ人が演じてるんだから同じ骨格のはずなのに、男女の骨格の違いを感じる動きだったわ~。
もうひとつ、桂ちゃんすごいと思ったとこがあった。
男の子のフリをしているヴァイオラが、実は主人のオーシーノに恋をしていると独白するところ。ケアード氏からストップがかかり「もう一度」と。
ケアード氏は見学している私たちに、
「ここはとても重要なところ。『ヴァイオラがオーシーノに恋をしている』というのは観客にとってかなりビックリする、急な展開です。だからその告白には、感情的に大きなジャンプがなくてはならない」
と説明してくれました。へぇ・・・と思って観てたら、2度目にはもう納得の演技。すごい説得力あった~(ホレボレ)
シザーリオ(男装したヴァイオラ)とオーシーノ公爵のシーンは・・・
あれはね・・・
あれは け し か ら ん !!!(鼻息)
シザーリオを男とばかり思っている公爵様は、不用意にシザーリオにふれることふれること。
頬を手の甲でなでたり唇の端を指先で押さえたり、違うシーンではそばに座らせて髪をなでたりと、
私がされたら死にますよ?(真顔)
またこの時の桂ちゃんの表情がたまらん。すぐに かわすようにさっと離れるけど、本当はもっとそばにいたい・・・というヴァイオラがいじらしくてホント胸が苦しいわ~!
シザーリオとオーシーノ公爵のやりとりのシーンを止めて、シザーリオが剣を持つことの説明をしてくれたケアード氏でしたが。
説明後このけしからんシーンをもう一度やらせてくれたのは 見学者にむけてのサービスだったに違いない(確信)
それとね、本で読んでると、ラストにシザーリオが本当は女性だと分かったオーシーノが、即座に求愛するのがあまりにも突然で「えっ」て感じがするのよね。
でも今日のお芝居を観てると、ところどころオーシーノとシザーリオの間に恋の匂いを感じた。
台詞のちょっとしたニュアンスや表情で補完される感情から、そういうのを感じるのかな~と思ったわ~。ああいかん!萌え散らかす!
十二夜にはたっくさん、ステキな役者さんが出演されます。
ほとんどの方が原作の印象通りだなーと思ってましたが、成河さん演じるフェステは、私の中ではかなり印象が変わりました。
原作を読んでる印象だと、鋭い印象が全然なかったんだけどね。成河さんのフェステからは鋭さを感じた。歌声もステキだったし、本公演の楽しみ増えたわ!
フェステの歌声でサー・アンドルーが涙ぐむシーンでは、演じる石川禅さんが本当に泣いてらした。禅さんもかわいらしい方よね~。
中嶋朋子さん演じるオリヴィアが、シザーリオに恋しちゃって 花が咲くように、降りていたシェードが開いていくように 明るく変化していくシーンは必見。
あれ見るとオリヴィアのことも可愛くて大好きになる!
そしてそして、オリヴィアの執事マルヴォーリオ役を演じる橋本さとしさん。さとしさんに至ってはですね。
あんたズルいよ~!!
と叫びたいと思います(笑)まぁそうだろうと思ってました。思ってましたけどね、予想以上に大爆笑だったわけですよ、ええ。
わたくし、稽古場にシェイクスピアの芝居を見学に行って、涙ながして笑う羽目になるとは思いませんでした(笑)
朝からしっかりグラデーション作ったアイシャドーが流れたじゃないの!!
これはネタバレしたくないので劇場で観てください。そして腹抱えてください!お稽古なのに、あまりに素晴らしくて私、たまらず拍手しちゃったよ!!
マライア役の西牟田恵さんもとってもうまくてステキだったし、本当に退屈しないこと請け合い。
↑↑↑↑↑ ここまで ↑↑↑↑↑
当初は45分の予定だった見学会、結局2時間。第1幕をまるまる!見せてもらえました。
しかも最後には、マスコミの方のフォトセッション時に特別に、私たちにも写真を撮らせてくれたの~!!
お土産にパイもいただいちゃった
なんて贅沢な見学会だったんでしょう!行けて本当に嬉しかった~、ありがとうございます(感謝)
ケアード氏が見学会の前におっしゃった「愛と混乱、そして音楽」がとっても納得できるお芝居でした。
喜劇らしく大笑いするシーンも多いけど、チクリとくるセリフ、せつないシーンも次々と繰り出されて夢中で観ちゃった。
お稽古だから皆さん衣装もちゃんと着けてないし、美術も当然出来てないのに全然気にならない。
これ、衣装つけて美術が出来たらどうなっちゃうのかしら。ああもう早く!!
早く開幕しろーーーー!!!
と、いうわけで贅沢な稽古場見学会に参加できて幸せだ!!って話でした。
十二夜は2015年3月8日から3月30日まで日生劇場で、その後大分と大阪で公演です。
シェイクスピアなんて高尚なものは観る気になれないわ、と思ってるなら大間違いよ~、ぜひ劇場へ通いましょう!(笑)
※公演を観てきました!その感想はコチラの記事で
>>舞台「十二夜」を観てきました
コメント
いつもながらユーモアたっぷりの愛ある文章ですね~♪十二夜ホントに楽しみです!幸運にもセンターブロックの前方での観劇なので、当日は抜け殻になっていることでしょう。十二夜のお話はなんとなーく知っている程度だけど、まだ喜劇な感じがしてこないんですよねー。さとしさんに期待!コニシーノはもう言うまでもありません❤❤❤❤❤
はじめまして。
いつもブログ拝見させていただいております。
今回もとても臨場感あふれるレポで、読んでるだけでワクワクしました。
私も十二夜舞台に行く予定ですので、更に楽しみになりました。
>あっこちゃん さん、いらっしゃいませ~
お読みいただきありがとうございます♪
良席いいですね!私12回観るのにセンターブロック一度もないですよ!!(笑)
お芝居楽しみですね~(*´∇`*)
コメントありがとうございます。
>りなさん 初めまして。
お読みいただきありがとうございます♪
とても楽しくて貴重な体験でした~。
公演楽しみですね!
コメントありがとうございます。
良かったですねぇ。うらやましすぎです。
先日のバースデーライブのコメントありがとうございました。私も11日夜に行かせていただいたのですが、感動ですべてを忘れ、ブログを読ませていただいて、本当に助かりました。
また、コメントを楽しみにしております。
>としえさん、いらっしゃいませ。
はい、ラッキーでした♪
本公演が楽しみです。
ライブのレポは ライフワークになりつつあります(笑)
行き続けられるといいんですが。
コメントありがとうございます。
いいなぁ,いいなぁ!
私も関東に住んでたら,行きたくて仕方がなかったなぁ。
…ってか,いま財力があったら…かも。(≧▽≦)
やっぱり大阪公演全部取るべきですかね。
S席ばかりじゃなくてもいいですもんね♪
はじめまして
「十二夜」の稽古場の様子が詳しく分かって、観劇するのがますます楽しみになりました。
見聞きしたことをを適切に文章にできること、尊敬します。
これからも読ませていただきますので、よろしくお願いします。
まみろうさんには及びませんが、私も東京・大阪で計6回観劇予定です。
いつも楽しくブログを拝見しています。
まみろうさんの観劇レポが好きなんですが、お稽古が見られるってすごいですね!!ご主人の念力、すごい(*´∀`)
十二夜、とても好きなお芝居なので、まみろうさんのブログですごく興味をそそられました!
セバスチャンとヴァイオラが一人二役だと、ラストはどんな風になるんだろう?って想像しちゃいます。
宝塚も大好きなので、トップをさせていた方の男性と女性の演じ分けを見てみたいというのもありますし!
すごく観に行きたくなっちゃいました!
12回もご覧になるんですか!
もし行けたら、もしかしたらすれ違ったりしちゃうかも知れませんね(^^)
もうすぐ3月ですが、まだまだ寒い日もあるようなので、体調を崩されないよう観劇に備えてくださいね!
>加奈代さん、いらっしゃいませ。
いいでしょ~(笑)
本当に行けてラッキーでした!
どうしても都内での公演が多いので、遠方の方は交通費宿泊費などかかりが大きいですよね(>_<) こうなったら地元分は全部行きましょう!(笑) コメントありがとうございます。
>ヨッコさん、はじめまして。
私もお稽古を観て、ますます楽しみになりました!
ありがとうございます、今後ともよろしくお願いします♪
遼生さん目当てでチケットを買いましたが、良い作品に仕上がりそうで より期待が高まりました。お互い楽しみましょうね~!
コメントありがとうございます。
>みっぽこさん、いらっしゃいませ。
ありがとうございます♪
稽古場を観られるのは貴重な経験で、本当に嬉しかったです。
旦那さまに感謝しなくては(笑)
ね、セバスチャンとヴァイオラふたり揃うことは出来ないですよね。
早変わりするのかな?楽しみ!
みっぽこさんもぜひ観劇されますように(祈)
優しいお心づかいありがとうございます(*´∇`*)
みっぽこさんもご自愛くださいね。
コメントありがとうございます。