精神科医というと物静かな年配の人を想像してしまうわたくし。
しかし実際著名な精神科医の方って、そういうタイプじゃなかったり(笑)
香山リカ先生とか、この和田秀樹先生とか。
和田秀樹氏がTVに出演したりしていると、「話し方の勢いが、石原良純さんに似ている・・・」と思うのはわたくしだけかしら。
さて和田氏、精神科のお医者様なわけですが、特に「老人の脳の働き」について色々と研究なさっているそうで、今までにも
「年寄り年寄りといっても、30年前と今では高齢者と呼んでいい年代がまったく違う。60代くらいで老け込む必要はないのに、自ら心にブレーキをかけて老人になってしまっている人が多い」
という事を話したり書いたりしています。
この本もそのひとつ。
しかし精神科医だなぁとしみじみ思うのは、「脳」の働きについて説明しているんだけど、大切なのは「感情」であると説いているところ。
この辺の切り口は、同じ脳の話でも「海馬」を糸井重里氏と書かれた池谷裕二氏とは違うところ。その違いは、脳学者と精神科医の違いなのでしょうね。
「海馬」にも「やる気を出すにはやり始めるのが一番」という話が出てきますが、この「人は感情から老化する」にも、
「何にでも興味を持ってやってみるのが一番。大計画でなくても、散歩の道を変えてみるとか、買い物をする店を変えてみるとか、和食ばかり食べているならイタリアンレストランに行ってみるとか。変化を楽しめる人はいつまでも若い」
という話が出てきます。
両者には共通するものがありますよね。
これを読んで、ふと思い当たることがあったわたくし。
以前は色んな音楽を聴いていたんですけど、ここ何年か新しいジャンルのものに全く手を出さなくなってました。
宇多田ヒカルとか椎名林檎とか好きなので聴きはします。
でも聞いた事ないアーティストのアルバムとか、聴いてないのよね。
下手すると25,26歳の頃に聞いていたアーティストを繰り返し聞いてたりして。
少し前までは、ジャケットの感じとかアーティスト名とかでピンと来ると聴いてみてたのになぁ。
知らず知らずのうちに、老化しているのね、わたくしも。
しかし和田氏、「何にも興味が湧かなくて同じことを繰り返しているくらいなら、風俗にでもハマった方がいい」とは思い切ってますな(笑)
同感ですけど、夫に言われたらきっと殴ります。
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