これだけ情報が溢れかえっているなか、自分に必要な情報をどう効率よくインプットして、理解して、アウトプットするか。
どこまで考えてもベストな方法にたどり着けない永遠のテーマではありますが、働きつつ生きていく身として必ず考えなくてはならないのもまた事実。
知的生産性の高い生活をして、経済的にも、精神的にも裕福になりたいなら物の使い方も考え方も工夫せよといったところでしょうか。
著者はものすごい華々しい経歴の女性。
19歳で公認会計士2次試験をパス(当時史上最年少記録だったそう)、21歳で長女を出産され、在学中から監査法人に勤務。しかし日本企業では働く母として仕事がしづらく、外資系企業に転職。
以後、アーサー・アンダーセン(公認会計士)、マッキンゼー(戦略コンサルタント)、チェース銀行およびJPモルガン証券(ディーラー・証券アナリスト)として活躍し、経済評論家として独立。
16年間で年収を10倍にした。と、凄い人っているもんですよね~。
この本には著者の愛用しているパソコンやソフトウエア、家電製品、インターネットの使い方など、生活の中で何に着目してそれを使うのか、どうつかったら生産性が上がったといえるのかということについて書かれています。
この手の本はとかく「最初から能力が突出した人の、成功した自慢話」ととらえてしまいがちですが、ひとつの「生き方の例」として読んでも面白いと思います。
しかしこの方、というか外資系で活躍するようになる方の共通点か?「情報」に対する貪婪な欲望、凄いです。
こういう人の書いたものを読むと、しみじみと「あたしって自己管理何もできてない」と反省させられます。
ぼーっと生きてたら、向上ってしないもんなんですよね。
わかってはいるが自分を甘やかす、それが庶民ですよ!(って誰に訴えているのか)
もうひとつ見習う点は、常に色々なことを言語化しようとしていること。
身内や親しい友人と話していると、きちんと言語化できていなくても話が通じる(と思える)ことがよくあるので、言葉が意味をなさなくなることがあります。
「それがほら、あれだったから。こないだの」
で、話が通じてしまったり。これ、いつもこんなんだと、間違いなく自分の言語能力は後退していきますよ。
自分の思考など、言語化しづらいことこそ、文章として意味が通るように組み立てる訓練ができていると、クリアな考え方ができるようになるんでしょうね。
とはいっても正直この本は、文章としては読みづらいんですけど。
内容はいいんですけど、なんというか・・・推敲が足りない原稿をそのまま本にしちゃった感じがありますね。
それはきっと著者側でなく、出版社側の問題かと思われたりしますけど。
今すごく売れっ子みたいだし、とにかく出せば売れるって、出版社が急いだのかしら。などと邪推してしまいました。
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