可愛くない絵柄のかわいげないこどもの漫画、「万福児」。
かな~り、ツボです。
「お寺のこども」という設定もナイス。
漫画や小説や映画に出てくる「寺の夫婦」ってなぜか老夫婦でこどもがいなかったりするけど、万福寺の住職である万典さんも奥さんの文子さんも若い。
そして主人公の「福志」、全然かわいくない。
なんともリアルな設定。物語もリアルな雰囲気だ、けど、その実かなりシュールでファンタジー。
だけど福志のいたずらや表情や体形に、「いるいるこういう子」と深くうなづけたりします。
こどもってどんな世界でも全国共通?
福志のママである「文子」さんは不思議ちゃんだし大人げないんだけど、福志の気持ちや行動を大切にしているし。
(たきちのスニーカーが羨ましくて、福志が靴屋でスニーカーを履いてみるところの、文子さんの「それにするの?」のひと言が好きなわたくし)
シュールだけれど不快感を感じない、じんわりと面白い漫画です。
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