大友克洋を知らなくても、「AKIRA」という作品を聞いたこともないという方はいないでしょう。
日清カップヌードルのコマーシャルとコラボしている「FREEDOM」のキャラクターは金田くんそっくり、というのは言うまでもないことではありますが、あのコマーシャルをみるたびに
「『AKIRA』読みてぇ!!!」
と思うのですわ、わたくし。
大友氏の作品の中で、わたくしが最初に手にとったのは「童夢」でした。
それはもう、ものすごいショックを受けましたよ。
「なんじゃこれは!平面に一色で描いたものなのに、どうしてこんなに”広大な空間”と”流れる時間”を感じるの!!??」
文字通り、倒れそうになりました。
その後出版されている作品は全部読みあさり、どっぷりとその大友ワールドに浸かったわたくし。
ものすごい数の「大友克洋に影響を受けた作家たち」も出現しましたね。
でも大友氏を超える「空間を表現する作家」は出ていないと思ってしまうのです。
びっしりと描き込まれた背景や小物、服のシワや汚れ、人物の頬が張っているのかたるんでいるのかも描写されている絵。
隙間なくびっしりと描かれているはずなのに、確かにそこには「酸素」があり、「空間」があり、風が吹いているのです。
今読んでも全然古くない。
漫画が嫌いという人にも、読んで欲しい作品です。
ちなみに登場人物の中で、わたくしが一番好きなのは
「千代子おばさん」。
割烹着につっかけ履きでバズーカ砲。鍛え上げた肉体もさることながら、心が揺れるケイに
「あれはただの酔っ払いだよ!」
と喝を入れるところも。
このへん、詳しくは本編をお読みください。しびれます。
コメント
ずいぶん昔の記事に対するコメントで、驚かしてしまったかもしれませんね。
自分も、「AKIRA」の登場人物の中では、「千代子おばさん」が一番好きです。私が想像する「女性兵士、女性闘士」とは、千代子オバサンのようなイメージです。リボンの騎士や、オスカルは偽物です。説得力がなさすぎる。その点、千代子オバサンなら筋肉の量にも不足はありません。シュワちゃんにも勝てるのではないかと思われます。たった一人でも、傷ついていても、黙々と敵に向かっていく千代子オバサンは、無類にカッコいいです。
60歳を過ぎた、オオオバサン からの投稿です。失礼しました。
>>南平堂さん、はじめまして。
ありがとうございます、コメントいただいて嬉しいです。
強い女性は好きで、色んな人がヒロイックな女性を描かれてますが、千代子オバサンはリアリティありますよね~!
コメントありがとうございます。