いや~ホントに後味が悪かったこれ(笑)
これも原作は知ってるんで結末わかってるんですが、思った以上に喰らった。
というのも、私の脳内で作られてた人物像より、芝居の登場人物がみんな爽やかでステキだったから。
特に有村架純ちゃんの透明感が、最終的な怖さを増幅させてたと思う。
すっごい気持ち悪かった(褒めてる
あらすじ
ひとり暮らしの平凡な男の部屋に、ある日突然9人の「家族」が訪れ、部屋を占領する。彼らはまるで男の「家族」のように振る舞い、彼の暮らしを浸食していく。
わけのわからない状況に、男は警官、部屋の管理人、婚約者、弁護士と助けを求めるが誰も理解してくれない。
暮らしのすべてを管理された男は、やがて抵抗を試み、罰として座敷牢に閉じ込められてしまう。
たったひとり、心を通わせていると思われた次女が差し入れてくれた食事を摂ると、それは毒入りだった。
死んだ男を部屋に置き、9人の家族はまた別の誰かのところへと去って行く。
あまりにも不条理で、本当にイミワカンナイ話なんですけど、そこはそれ。
余白を妄想力で補っていくオタクとしては色々考えがいのあるところで。
国家と個人の関係にも思えるなとか、多勢の平穏のために踏みにじられる個の尊厳とか。
そういうのをぐるぐる考えながら帰って参りました。
演出の加藤拓也さんは、私は拝見するの初めてでしたね。
まだ20代!わっかい!!
ドアが床についてて、登場人物が奈落から現れるのもすごい不思議な感覚でした。
役者さん達も皆よくて、良い芝居だったんだけど・・・
もう一度観たいかと言われると迷っちゃうな~、という感じの舞台でした。
コメント