ドキュメントスキャナで自炊した話

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その昔、1DKのアパートに本棚を8架、置いたことがある まみろうです。

他の家具がちまちまと小さいものだったなか、床が抜けそうなほどの本に囲まれて暮らすのは、とても幸せでした。

が、今では読む本のほとんどが電子書籍。

電子化されていない本は紙媒体で買うほかありませんが、一度読んで「リピートしないな」と感じたら図書館に寄贈したり、古本屋に引き取ってもらったりしております。

では読んで大好きになり、手放せない!と感じた本はどうしているか。紙媒体の状態で置いておくしかないのよねーこれが。

でも紙ってだんだん劣化していくでしょう。変色するのはまぁいいとしても、何度もページをめくってるうちに、

「これ、いつか破れてしまうのでは・・・」

と思うとちょっと怖い。いつでも買い直せればいいけど、もう販売される見込みのない本だってあるし。なんとか体裁を保っているうちに、保存しておけないかしら。

世間様ではそういうの、「自炊」とかいうらしいけど。

 

と、いうわけで買いました。ドキュメントスキャナ。

書籍をバラさずにスキャンできるスキャナは他にもあります。が、スタンド式が場所を取らなくていいと思ったのと、付属のソフトが良さそうと感じてこれにしました。

モノは富士通のScan Snap(スキャンスナップ)SV600です。

箱を開けると電源コードなどが入った薄いダンボールが入っておりまして、それを取り除くと

 

おお~!入ってる~!!(喜)

って入ってなかったら大変じゃんね(笑)

早速設置してみた

 

本当は、スキャナ本体の両脇に、固定パーツを設置するんですが、仮環境のためただ置いただけで使ってみました。

本体の下に敷いてある黒いマットは付属品。読み取るものの位置のガイドが印刷されているし、滑り止めの加工もしてありましたよん。

よし!それでは早速読み込んでみよう!!

モノはわたくしが愛してやまない、宮部みゆき先生の「ぼんくら」よ!!

ウイーン

 

カッコイイ・・・!

何これレーザーみたいなのが動いてめっちゃカッコイイ!!

ヘッドが動いて本を読み取るんですが、その時に写真の通り、帯状の光がスキャナの手前から先に向かってウィーンと動く。

これが思ってたより速い!

すげーなー技術の進歩って。

 

と、感心しましたがちょっと待て。薄くて完全に平面に出来る冊子ならいざ知らず、ここまで厚みのある本だと、ページが立ち上がってしまう。

なので指でページの両端を抑えてスキャンすることになるんですが・・・

やりづらいよ~(困)

スキャナの設定で、ぺーじめくりを感知して勝手にスキャンを始めてくれるようにも出来るんですが、ロスタイムが気になっちゃう。

かといって、自分でスタートボタンを押すためにはページを抑えた指をいったん外さねばならず、どうかすると本がズレたりしてメンドクサイ。

そして何より、写り込んだ指を、後ほど消さなくてはなりません。専用ソフトがついてるし、作業も難しくないのでちゃっちゃと出来るっちゃ出来るんですが、やっぱ面倒なのは否めない。

ん~どうにかなんないのかしらこれ。

と思い、先達の知恵をお借りしようとあれこれ検索していたら、どうも皆さまアクリル板を使っているらしい。

透明度の高い、大き目なアクリル板を使って本のページを固定し、スキャンしているというではありませんか。

それはいいかも?!善は急げよ!

近くのホームセンターに走り、建材コーナーでアクリル板を探す。思ったサイズがなければAmazonで注文すっか・・・と思っていたら首尾よく見つけられたので、買ってきましたよ~。

さてこれでどうだ!

 

やったーバッチリよ~(大喜)

これだとページも起き上がらず、指を消す手間もありません。アクリル板は反射しちゃう、という話も見かけましたが、我が家の場合は部屋の端っこでやってることもあり、大丈夫でしたね。

スキャナの光が反射するんじゃなくて、部屋の照明が反射しちゃうってことみたいよ~。

いやーサクサク読み込めてマジ便利。小説の場合、文字がにじんで読み取られたり、曲がってしまったりすることもありますが、修正は付属のソフトでささっと出来る。紙が変色している場合、その色も読み取られたりしますが、設定や修正でキレイな状態にすることもできます。

どの程度キレイな状態を求めるかは、人によって違うところだと思うし、手をかければキリがないトコだとも思うけど、本がダメになっても中身が読める状態を保存しておくのなら、時間もかからずスイスイできたわ。

私はあまり神経質なほうではないので、作業は速かったと思うけど、500ページ超えの本をまるまる一冊読み込むのにかかった時間は、40分くらいでした。

その後修正したりなんだりで、だいたい1時間ちょっとくらいで電子化できた。

分厚い単行本を読み込む作業は正直とても飽きるので、よほど愛着のある本しか出来ないと思ったね(笑)

しかしこれで、我が家に残っていた紙媒体の貴重な本も、バラバラにせず電子化することが出来たので満足。

書籍の電子化には色々意見があるのも分かるけど、自分が大事にとっておきたい本や写真を、電子データにして場所をとらずに保管しておけるのは良い点だと思ってます。

データ化しておけば、簡単に検索できるし。

というわけで、ドキュメントスキャナがとても役立って嬉しい、ってお話でした~

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