小さい頃、私は家族の中で1人だけ、一重まぶたの子でした。
両親ともに絵にかいたようなくっきり二重。
弟妹もくりくりとはっきりした二重まぶたで、子どもらしく愛くるしい顔立ちでしたが、なぜか私だけが違うフレーバー(笑)。
母親は私の目の話題になるたびに、
「大人になったら二重に美容整形しな」
って言ってました。
なんつうことを言うんだ、あんたがこんな顔に産んだのに!って思ってましたね~、当時は。
すごく小さい頃から、はっきりと自覚してましたねぇ、「私は可愛くない」って。
可愛くないっていう表現はあまり正しくないな。
「不細工だ」「醜い」
とまで思ってました。
特に思春期の頃はその思いがもの凄く強くて、写真を撮るのが大嫌いでした。
だから私、若い頃の写真がほとんど残ってないの。
ところが人生は面白いもんで、一般には容色の衰えが気になる年齢の20代後半になって、私は突然
「あれっ、あたしってもしかしてキレイな場合もある??」
という気になったのです(笑)
なんでそう思うようになったのかってーと、その年代になったら、急にモテるようになったの。
そして、この頃からなぜか見た目と実際の年齢が逆転したのですよ。
本当に若い頃は老けて見られてて、一番ショックだったのは小学6年生だった12歳当時、7歳年下の妹を連れて買い物していたら、魚屋のおっさんに
「奥さん!!」
って言われたこと。
子持ちの主婦に見られる小学生って(号泣)
まー、今では笑い話ですけどね~。
どうしてあの頃、急に周りの評価が変わったんだろう。
って時々思うんですが、それは「自意識」というものと深く関係がありそうです。
デパート勤めにしても、ホステス業にしても、ちやほやしてもらえるのは22~23歳くらいまでの若くて初々しい子なんですよ。
そこへ、そもそも容貌に極端に自信がなく、もはや若くもない自分の身を置くと、「私は美しくない」なんて自意識を持つ必要がないんです。
なので非常に、のびのびと仕事ができました(笑)
それが良かったんですかね~。
人間には自己愛というものがあります。
と同時に、自分を客観的に見る装置も(精度の差はあれ)自分の中にもっている。
それが自意識というヤツですが、この自意識がね~、扱いづらいものなのよ。若い頃は特にさ。
例えば私には数え上げればキリがないほどコンプレックスがあるわけですが、若い頃はそれをひとつひとつ、自分に確かめてしまうのよね。
何かあるたび。何かしようとするたび。
他人の視線に裁かれる(ような気がする)だけでなく、自分の視線にも意地悪く裁かれ続けていると、心底疲れるし、イヤになる。
男女何人かでどこかへ出かけようという話になり、皆それぞれ気になる男の子がいるんでオシャレして行こうとか盛り上がっているとき、ふと
「私も一緒になってオシャレしたら、滑稽じゃないのか。
ばっちりメイクなんかしていっても、イタいだけじゃないのか。
だって私は不細工だし、胴長でスタイル最悪だし。少々飾ったって、この不細工さはカバーできないんだから飾るだけムダ」
などと思っているのですよ。
不細工でスタイルの悪い自分を恥じる。
自分を恥じている自分を自覚して、それをまた恥ずかしく思う。
負のスパイラルもいいところ。
ある程度の年齢になり、面倒くさい自意識から解放されると、あらまぁ不思議、とっても楽じゃないの(笑)
コンプレックスは払拭されませんけど、「まぁこれも含めて私はわたし」って思えるようになるのね。
そうすると、自分の力で変えられない外見のこと(脚の長さとか)をぐたぐた考えているよりも、変えられる部分を磨いて自分を高めようと思えるようになるわけです。
私の場合は、それが「仕事」と「話すこと」でした。
後々、「運動して身体を鍛える」ことも加わったけど(笑)
今どき、美容整形も非常に簡単で安価みたいですね。
私は結局、二重まぶたに整形はしませんでしたけど、例えば二重に整形したとして、それで自分のことが大好きになったかどうかは怪しいと思うんですよ。
自意識に縛られている以上、今度は「整形で二重になったインチキな私」に苦しんだんじゃないのかと思います。
そう考えると、しなくてよかった。まー今なら、「見てみて~キレイになった~?」とか言って公開しますけどね(笑)
別に、美容整形は悪いことじゃないと思いますよ。ただ、整形したことを隠したいならするべきじゃない。
今苦しくてたまらなくて、例えば周囲の人に「あれっ」て顔されたときに、
「イヤだったから手術したの」
と言えるんなら、してもいいと思います。
私が整形するとしたら、「歯」ですかね。右の奥歯が完全に横向いてるの。
これを治せるなら、治したいですね~。時間もお金もかかりそうだけどね。
コメント
おはようございます!
小学生のときに主婦に間違われるなんて!でも八百屋や魚屋のおっちゃんは女とみりゃ誰にでも「奥さん!」って言ってますよねー。まあ、どう呼びかけるか、彼らなりに悩むこともあろうかと思いますが。私は反対に童顔でして、大学生の時に中学生と間違われたことがあります。
私思うに、童顔は、年をとるほど顔の造作と質感の差がアラワになっていくので、何ていうか、だんだん違和感が出てくるんですよー。
でも老け顔の方は、たとえば顔の造作が30代の方は、実年齢が30代になるまでは、老けて見られることが多いでしょうが、30代を超えると、逆に若く見られることが多くなると思うんですが、いかがでしょうか。
となると、いつも年齢相応に見られるのが、一番いいのかもしれませんネ。
あら、私はずっと童顔の方が羨ましかったんですけど、やっぱりそれぞれ悩みはあるのね~。
おっしゃるとおり、私は10代の初期の頃から20代後半に見られていたので、30手前くらいから急に歳より下に見られることが多くなりました。とはいえ今はどっから見ても40代女性ですけどね(笑)歳相応が一番ですよ。あとは中身がね、年齢にふさわしく成長してたらいいな~って思います。
コメントありがとうございます。