私がお腹にいた時、することなかった母は、朝から晩まで推理小説を読んでいたそうです。
その影響なのかわかりませんが、私はうんと小さい時から本が大好きだった。
幼稚園にあった本は全部読み切り、友達の家に初めてみる本があれば読み漁り、食事の時間になっても帰らないという子(笑)
今でも活字中毒っぽいとこがあるわたくしですが、先日どうしても調べたい事があって、国会図書館に行ってきました。
国会図書館というのは、国立国会図書館法第1条というヤツをもとに設置されている図書館。納本制度に基づき、日本国内で出版されたすべての出版物を収集・保存している「法定納本図書館」だそうです。
日本で出版された本は、どんなジャンルの本であれすべて国会図書館に納本されている、ということなんですね~。面白いのは、納本は出版「社」ではなく出版「者」が行うべきであること。会社じゃなくて、個人に納本の義務があるという。
そして納本は義務ではあるんですが、しなくても罰則はないので、余分が無いとか制度を知らなかったとかで納本してなくても、特に怖いことはないんだそうな。
ユルいなーいいね~そういうの(笑)
同人誌であろうと、コミケで販売される薄い本であろうと、厳密にいえば納本の義務があるんだとか。実際、納本されている薄い本もあるんだそうですよ。
とはいえ、国会図書館は千代田区永田町にあるので、私の住む埼玉の端っこから出かけて行って、目当ての本が無いと困る。
最近は近場の図書館に、目当ての本があるかどうか調べられるようになってるし、国会図書館にもそういうシステムはないの?と調べてみたらありました。
目当ての本のキーワードを入力すると、該当蔵書の一覧がずらーと出るのです。
貴重な専門書・研究書だろうと、グラビアアイドルの写真集だろうと網羅。冗談みたいなキーワード(たとえば“緊縛”とかね)を入れても、きちんと表示されるので笑ってしまう(笑)
本だけでなく、映像資料もあるので、自分がそれを観ていることを周りに知られても平気なら、国会図書館内で観ることはできますよ~。
で、このシステムを使って、目当ての本が国会図書館内にあることが確認できたので、行って来たというわけです。
初めて行くので、最初は利用するためのカードを作らなくてはいけません。
身分証明書として免許証を持ち、いざ千代田区永田町へ。まずは利用者登録をします。
用意されている用紙に必要事項を記入し、免許証と一緒に窓口へ。5分ほどでIDカードが発行されます。
このカードがないと、入館・退館・資料を検索するための端末の利用が一切できないので注意。
カードを受け取ったら、まずはロッカールームに私物を預けます。
ロッカールームに置かれている、A4サイズくらいのビニール袋に貴重品だけを入れて、他の荷物はロッカーへ。
資料を持ち出したり、電子機器でコピーなどが取れないようにということなんでしょうかね。
携帯電話もカメラがついてるから本当は置いていくべきなんでしょうけど、そこまでは言われませんでした。財布とケータイ、ノートとペンケースだけ持って、いざ館内へ。
入館の際は、駅でICカードを読ませるみたいに、国会図書館の利用者IDカードをピッと読ませて入ります。警備員さんが立ってたりして、なんだか緊張。
館内には、本は全然並んでません。あるのはテーブルと椅子、そして大量の端末。
端末の横には、IDカードを置くところがありまして、まずはカードをそこへ置く。するとパスワードを求められるので、登録の際に自分で決めたパスワードを入力します。
するとブラウザがたちあがるので、そこで自分が読みたい資料の題名とか著者とかのデータを、わかる範囲で入力。すると検索結果が出るので、その中で選んだ蔵書を「閲覧申込み」します。
すると「30分後に受け取りカウンターに来る予定。詳しくは時々、端末で見て確かめてね」という感じのメッセージが出てきます。
そう、国会図書館では、読みたい本を本棚から探すのではなく、すべてカウンターに用意されるので、そこに取りに行くのです。
恥ずかしいエロ本だろうと蔵書としてはあるんだけど、カウンターで受け取らなくちゃいけないっていうね(笑)
私が欲していた資料は、事前に調べた通りちゃんとありまして、閲覧申込みしてから10分かからずにカウンターに届いてました。
受け取りカウンターで本を受け取ったら、好きなところに座って資料を読めるというわけです。
机は広くて、場所によっては電源がとれるところもあるし、ノートなどを持ち込んでしっかりまとめることが出来そう。
パソコンは持ち込めないようですが、設置してあるパソコンは自由に使っていいみたいでしたよ。
著作権でコピー禁止されているもの以外は、複写の申し込みもできます。すごい。国会図書館すごいと思った。
本当に、今はもう買えない昔の資料とか、プレミアついてとんでもない値段になってる本だって、納本されていれば見ることは出来るんです。
本によっては、自分が住んでいる地域の図書館経由で貸し出してもらうことも可。でも、基本的に国会図書館にしかないような蔵書の場合は、借りられないと思った方が良さそうですけどね。
楽しかった~。端末で、「まさかこんな本はないよね・・・」と思う本を探すだけでも楽しいよ(笑)
つい、時間を忘れて過ごしてしまい、気が付いたらお昼とかとっくに過ぎてた。でも館内には喫茶室も食堂も、売店もあるので安心。お弁当を持ち込んでも、食堂で食べることができるみたいでした。
目当ての資料も閲覧できたし、思いがけず仕事がはかどって嬉しいわたくし。
荷物を入れたビニールは、なんとなく記念にもって帰ってきたけど、やっぱり捨てた(笑)
面白かったー。国会図書館でないと読めないわけでもない本も、たくさんあると思うんですけど、あの空間はやっぱり好きだなーと思いましたね。
本好きの方はしびれると思うよ~。またぜひ行きたいと思いまーす。
コメント
国会図書館の利用方法を知りたかったので検索したところ、
このサイトにたどり着きました。
分かりやすい記事で大変参考になりました。
どうもありがとうございました。^^;
>山本さん、いらっしゃいませ。
お返事が遅くなり失礼しました!
参考になりましたら幸いです。
読んでいただけてうれしいです^^
コメントありがとうございます。