小西遼生さんのバースデーライブに行って来ました その2

さてさて、遼生さんバースデーライブのレポの続きです。遼生さんの好きな「ONCE」という映画を観てね、という話の後、

「英語詩の歌も、表現を広げるとか、音楽を通じて今まで知らなかった世界を垣間見る、という意味で皆さんにお届けできたらいいなと思っています」

という話に流れ、その後「今まで自分のライブなどで、自分が出演したミュージカルの曲を歌ったことがないんだけど、今日はちょっと歌います」という話に。

早速歌ってくれたのは、大竹しのぶさんと共演した「ピアフ」で歌ったシャルル・アズナブールの「SHE」。これも有名な曲ですね。

舞台ピアフの思い出話がちょっと出た中で、

「あの時、７役くらいやって大変だったし、最後は用意されてたサングラスが嫌味な人に見えなくて、自腹で買ったんですよ。たっかい、３万円くらいした」

という話が。３万円のサングラスを自分で買った点に、客席から同情の「えぇぇー」という声が上がると

「あ、なんか報われた、今」

カワイイなオマエ！！（笑）

 

そんなこんなで、しっとりした歌声とおちゃめなＭＣのギャップを楽しみつつ、ライブは進んでいきました。次の曲も遼生さんが出演したミュージカルから。「ザ・ライト・インザ・ピアッツア」という舞台で歌った曲を歌ってくれました。

「実は、今まで出演した作品の中で、一番好きな作品なんです。曲はすごくステキなんですが、譜割りがすごくて、共演した新妻聖子ちゃんが『聞いて天国、歌って地獄』と言ってましたが本当にその通りです」

と話してましたがホントーに！聞いてるだけで難しそう！！な曲でしたね～。当たり前なんだけど、遼生さんはミュージカル俳優なんだなぁ・・・としみじみ感じた１曲でした。

そしてその後は、コーラスの久保田陽子さんとガッツリデュエットで「美女と野獣」のテーマを。私、この曲も大好き！マジで涙が出た。久保田さんの声も力強くてとっても素敵でした。

声って相性があるよね？上手い人同士でも、声がカチあったり、溶け合いすぎたりして打ち消し合うこともあるけど、遼生さんの伸びやかで素直な声にピッタリと合う声で、ホントに素敵でした。

その後、バンドメンバーの紹介と、一緒にやることになったきっかけについて、などの話が。今回のライブのバンマスを引き受けてくださった大嶋吾郎さんと、コーラスの久保田陽子さんは、以前朗読劇でご一緒したご縁で仲良くなった、ということでした。

 

遼生さんは今後はJAZZなど、大人っぽい曲も出来るようになりたい、という話をされてましたね。私は個人的には、sade（シャーデー）の曲をやって欲しいな！けだるいようで情熱を秘めたsadeの曲は、30代の遼生さんにすごく合うと思うんだけど。

次は昨年出演した舞台「ネクスト・トゥ・ノーマル」から「アイムアライブ」を。パワフルな曲でカッコ良かった！声は伸びやかで素直だけど、タメからの爆発するような歌唱表現もあり、歌い手としての「表現したい欲求」をすごく感じましたね～。

ネクスト・トゥ・ノーマルでの役どころが、「生きている」ことの意義と前提を問うような役だったらしいので、その背景を知っている方は、もっとグッと来たんではないかしら？

その次の曲はマイケル・ジャクソンの「シー・イズ・アウト・オブ・マイ・ライフ」。・・・なんでこう、私の好きな曲ばかり歌うのかしら！？泣かす気なの？！私に泣けというの！？（違）

歌いながら色っぽい顔で見下ろすのやめてぇぇ！！（乱心）

何なの！？この人何なの！！ライブが進むにつれてキラキラ度が増すしツヤツヤしてるし！！何の魔術なのこれ！？（錯乱）ハァハァ

ライブも佳境にさしかかり、ＨＰ切れで瀕死のわたくしに追い打ちをかけるようにまた「素」全開のＭＣ。

「めっちゃお腹すいてきたもぅ・・・メシ喰わないでやっちゃったよ」

とか言って可愛いんだけど（笑）まぁ実際、歌う前にお腹いっぱいにはしないわよね～。

 

で、「みんな色々大変なことがあるだろうと思うけど、僕は笑顔でいることを大事に思ってるし、皆に笑顔でいて欲しいと思ってます。だから笑って」的な話があって、「スマイル」という曲を。

確かこれって、チャップリンの風刺の効いた映画「モダン・タイムス」で使われた曲だよね・・・ナット“キング”コールが歌ったやつだと思ったけど。違ったらごめんなさい。曲名とか知らなくても、みんな聞いたことがある曲だと思う。

アレンジが、途中までポップス調で明るく、中盤はスタンダードらしくしっとり、後半に来てまた明るく、という転調でステキだった！リズム取るのが難しそうだったなぁ。

間奏の部分で「何か叩いて！」的なアピールがあったんだけど、客席はちょっと分からずノリきれませんでしたね（笑）

スマイルの後、「次の曲でラストです」と言うと客席から「えぇええええええ～！！」と不満の声が！

「けっこう歌ってますよ！！」

って本気で反論する遼生さん（笑）バンマスの大嶋さんもうんうん、って頷いてらっしゃいました。

「やだー」という声に、「いや、アンコールってやつがあるから・・・」って言っちゃうし（笑）

「あれこっぱずかしいんだよ！」

そういうもんなんですか～

そして最後の曲は「糸」。中島みゆきさんの名曲ですね。この歌を生歌で聴けるとは（涙）

糸の後、意味ありげな顔で引っ込んで行くバンドの方々（笑）アンコールを保証されて、力強く拍手をするわたくしたち。そのうち、客席の後ろの方から「ハッピーバースディ」の歌声が起きて客席が手拍子プラスハッピーバースディに。

バンドのピアノの方が伴奏をつけてくれようとした、んだけどリズムが狂っていったん停止したところへ間が悪く登場する遼生さん（笑）

「終わった！？」

ってびっくりしてて、客席爆笑（笑）

遼生さんが「ハッピーバースデートゥーミー」を歌い、客席は「でぃーありょーせー」と歌ったところで締め。そして本当のラストの曲はオリジナルで！

以前、遼生さんがネット配信でやってらした「スナックららら」という番組のエンディングテーマだった「TICTAC」をフルバージョンで！歌ってくれました。

最後の最後までカッコよくて参りました。ええもう、参りましたとも。もうどうにでもしてください（臨死）

皆さんがステージから去った後、あわよくばもう一曲とアンコールしたけど、それはなかった（笑）しかしですね、お店の出口で、なんと遼生さんがお見送りと握手をしてくださったのです！

ひとりひとりと話してくれて、プレゼントを受け取ってくれて握手してくれました。

分かってたけど、背が高い！か、顔が小さい！目が・・・目が大きくてキラキラ・・・カッコイイ・・・（卒倒）

 

楽しかった！ステキだった！！コーフンが冷めやらず、ライブ会場を出てからお友達としばらく話し込むわたくし。

そして前半部分の大半を竹下通りのロッテリアで書き、家に帰って来てからこの後半部分を書いております。いやー、我ながらよく覚えてんなー（笑）

曲名などはサッとメモったんですけどね。曲を思い出して書いてると、その間の話もだいたい思い出せたかな。そうしてみると、ライブの曲順などにちゃんと流れがあったんだなぁと思いますね。本当にステキなライブでした！

遼生さん自身は、ちょくちょくライブをやりたいと言ってましたが舞台の予定もあるし、どうなんでしょうね。今回ほどの近さは無くても、ぜひまたライブやって欲しいと切実に思えました！

帰ってきて生写真を取りだし、激しくニヤニヤがとまらないわたくし

直筆サインも嬉しいけど、封筒に私の名前が書いてあるのがこの上なく嬉しい！こういうのがあると、私、変わった名前で良かったと思う。ほんとーに世界にひとつって実感するし、「ひょっとして印象に残ったかも」って思えるじゃん（笑）

長い長い話で恐縮です。もう、夜の部も終わったころですね。ホントに素敵なライブで、幸せでした！今後の舞台も楽しみにしたいと思いまーす。