2013年に140周年を迎えた明治座の、2014年新春演目である「コンダーさんの恋」を観てきました。
主演は大知真央さん。共演者に牧瀬里穂さんや秋本奈緒美さん、ベンガルさん、江守徹さんと豪華メンバーでした。
お正月にふさわしい、明るく楽しいお芝居でしたよん。
私は舞台にしろ映画にしろ、お話を楽しむ時には没頭したいので、基本的に一人で観に行くことが多いんですが、今回は大知真央さんの舞台ということもあり、母を連れて行ってきました。
母は舞台演劇を観るのは初めてで、緊張しつつも楽しみにしてくれていたので良かったですわ。
コンダーさんとは鹿鳴館を設計したイギリス人ジョサイア・コンドルさんのこと。コンダーさんが設計した鹿鳴館と、その内部で行われていた政府と庶民のさまざまを、テンポよく楽しく描くお話でしたよ。
大知真央さん演じる「くめ」は日本舞踊の踊り手で、師匠から次の師範にと見込まれている踊りの名手。コンダーさんに日本舞踊を教えているうちに、良い仲になりつつある様子。しかし、異国人に嫁ぐのが簡単な時代ではなくて・・・
というお話。コンダーさんとくめの他にもカップルがいて、それぞれ何らかの支障があり、スムーズに結ばれずにいたり。時代が進むにつれて高名になる人々が、若い姿で出てきたりと、歴史に詳しくない私でも楽しめる舞台でした。
お話に出てくる人ははすべて実在の人物ですが、もちろんお話は演劇ならではの嘘がたくさんあるのだろうと思います。でも不快にも不安にもならず、温かい気持ちになれるお話で良かった。分かりやすかったしね。
大知真央さんはファンサービス(?)なのか、男装も!ダンスの男役も!なさってましたよ~。ヅカ時代からのファンとおぼしき方々のため息が、あちこちから聞こえてました(笑)
燕尾服で登場しただけで拍手される女優さんって、他にいないと思うんだけど、どうなのかしら。もちろんビシッと決まっててサイコーにステキ!でしたとも。
真央さんのお着物姿もバッスルドレス姿もたくさん見せていただけて、まさに春から縁起が良い感じ。コメディだし、華やかだし、ほど良くジーンとさせてくれて、楽しい舞台でしたよん。
母も楽しめたようで何より。「真央さんも里穂ちゃんもキレイね~、そして可愛らしいわね~」と喜んでましたわ。話に没頭したいから、基本的には一人で観に行くことが多いけど、良さそうな演目があればこれからも連れて行こうかなーと思ったりもしましたね。
そうだあとね、明治座はお客の皆さんがお席で食事してたりおやつ食べてたりして、なんかユルい雰囲気なのも新鮮でしたね。
ほとんどの劇場は、劇場内では飲食禁止なんですけど、明治座はなんかゆったりしてた。客層に年配の方が多いせいもあるんでしょうね。なんか「大衆演劇って、きっとそもそもは こうだったんだろな」と思えて、その点もなんだかふんわりした気持ちになりましたわ。
というわけで、新年第一弾の舞台観劇は由緒正しい明治座の演目で始まりました。って話でしたー。
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