イオンレイクタウンの小川珈琲で、ピラティスの先生にお話を聞いてきた話の続きです。
前半はコチラでお読みになってね。
私がピラティスを習いに行っているのは、「吉川カルチャークラブ」というところです。
通うのにあまり時間が取れないので、ピラティスを習うにあたり、あわよくばウエアのまま歩いて行ける場所にないものかと探していて見つけました。
ほのぼのしたクラブでのレッスンですが、内容はしっかりと本格的。この私の弱いコアをしっかり鍛えてもらってます。
インストラクターという仕事につくと、やはり体のこと、生活のことがエクササイズ中心になるものなのか?
私の質問に丁寧に答えてくださったのは、ピラティスインストラクターのしもあや先生です。
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まみろう:「他のエクササイズとの違いにも通じますけど、たとえば先生はエアロビクスも教えてらっしゃいますが、並行して運動をするときに、双方で矛盾する事ってないんでしょうか」
しもあや先生:「矛盾するというか・・・エアロはエアロで良い所が、ピラティスはピラティスで良い所があるので、どちらも大切だなぁという感じですね。
でも、たとえば一生選ぶんならピラティスだなと思うんですよ。エアロビクスの方は、表面の筋肉をベースに動かすのと、動きが直線的なんですね。回旋する動きがないんです。
ダイナミックに体を動かすので、代謝が上がりやすいとか。『やったー!』って気持ちにはなるんですよね。運動した!という。
ピラティスはそんなに汗もかかないし、じんわりと普段使わないところを動かすものですね。
私自身のことでいえば、エアロを続けるためにピラティスもやってる、というところもありますね」
まみろう:「別モノなんですね」
しもあや先生:「それぞれに良い点があるので・・・でも、ひとつの運動だけをやっていてもダメって感じですかね。
エアロが好きだからとエアロばっかりやってると、筋肉もパツンパツンになるし疲労物質も溜まるし。
メンテナンス的なピラティスをやることは大事です。
ピラティスだけに固執しちゃうと脂肪燃焼の効果はやはり低いですし。気持ちの上でも、エアロの方が発散できますしね」
まみろう:「呼吸法とか立ち方とかも、たとえばビリーをやってると、真っ直ぐピーン!と立たない、と言われるんですよね。ひざやひじも緩める、とか。
ビリーのエクササイズは腰を落としたスクワットのような体勢が多いんですが、骨盤を前傾させてお尻をぽんと突き出すんですね。
DVDを見ても、皆さんそうしてるんですけど、私はその体勢を取ると腰が痛くなってしまうんです」
しもあや先生:「それは腹圧が抜けてる可能性がありますね。
たとえばパンチ系なら、腹圧を入れた状態で骨盤は前傾するんですが、腹圧が抜けてお尻もゆるんじゃうと、腰椎が不安定になってしまうんですね。
だからお尻を突き出す体勢でエクササイズをするなら、腹圧がしっかり入っていることが前提です」
まみろう:「そうか!お尻を突き出すことだけ考えて、腹圧抜けてるからなんですね・・・。
矛盾というか、どうして言うとおりにやってるのに痛くなっちゃうんだろと思ってました(笑)」
しもあや先生:「もうひとつ言うなら、まみろうさんに強い筋肉と弱い筋肉があると思うんです。たとえば、前腿ってすごくキませんか?」
まみろう:「なりますなります。腿の後ろも前もぱんっばんになります」
しもあや先生:「たぶん、まみろうさんは腿の筋肉が働きやすいというか、緊張がすごいんだと思うんですよね。
腿にすごい緊張が走ってるから、腹圧も入れにくいんじゃないでしょうか。
エクササイズの前にゆすってほぐしてあげたり、運動後に逆転の動きを。腰を前傾させるなら、後傾させてあげると違ってくると思うんですよね」
まみろう:「いいことを聞きました!」
しもあや先生:「強いところが頑張るというか、働きすぎちゃってるところもあるかもしれませんね」
まみろう:「この動きでなんでここが痛くなるの?ってこともあります。」
しもあや先生:「でもご自分で気づかれてるので、そこが改善できるとまた面白くなると思いますよ。効きますしね」
まみろう:「頑張ります(笑)エアロからピラティスをやるようになって、意識が変わったことってありますか」
しもあや先生:「まず、姿勢が悪いっていうのに気付いたんですよ。
エアロをやってて、中盤から終盤になってくると疲れてくるんですが、エアロって後半はテンポが速いんですよね。
疲れてるから腹圧も抜けてくるし、悪い姿勢で激しい運きをすればそりゃあ腰椎も圧迫されるよなぁ、って(笑)
だからピラティスでちゃんと腹圧を入れるトレーニングをすることで、エアロの60分もちゃんと最後まで持つようにするのが大事だと思えるし、体の使い方ですね。
腕を動かすなら腕だけを動かすんじゃなくて、コアから腕を動かすことを意識するようになりました。
連動性ってありまして、腕なら腕をすっと動かすんじゃなくて、反対の脚でぐっと送ってあげて腕を動かす、というのが出来るようになると、楽で美しい動きが出来るようになるんです。
苦しくて頑張ってる、だと持たないし。乳酸が溜まって。そういう、『体の動かし方』ってことで、ピラティスはすごく意識を変えてくれましたね。
お客様にも身体の動かし方について話せるようになりましたし、なにより安全に動くことができますし。
お客様にも続けてもらうために教えられますし、今までは『面白い動きを考えよう』だったんですけど、そうじゃなくて。
エアロは運動なんだから、効果的に汗をかくにはどうすれば良いか、もっと健康になってもらうにはどうすればいいかが、エアロの時間にも言えるようになりましたね」
まみろう:「ピラティスを始めてから、食べるものに変化って出たんでしょうか」
しもあや先生:「ピラティスを語ってるうちに、何でもベースが大事だなって思うようになりました。物事ってなんでもそうだなと。
どんなに忙しくても、1日のバランスを考えるようになりまして。やっぱり食べているもので自分は出来ているわけですし。食べることをおろそかにしてはいけないなと。
食べ過ぎちゃってるとか、減らすにしてもやりすぎちゃいけないと。腹八分目と、バランスですね。食べ過ぎちゃったら一食抜いて腸を整えるとかはやってますね」
まみろう:「ヨガとマクロビとか連動しているイメージがあります」
しもあや先生:「多いですよね。私はマクロビの考え方がとても好きで、少しですが実践してるんです。
ただ家族がいるので、肉は食べない・卵は食べないとかは厳密にはできないですが、なるべく。
あとは、『そんなに食べなくても、人間生きていけるんだな』と気づいたんですよ。以前はガッツリ食べないとダメ、と思ってましたが、それは胃腸に負担がかかってたんだなと。
それでマクロビに興味を持ったんですけど。
何事もベースが大事、というのはピラティスを始めて意識するようになったことですね」
まみろう:「ヨガやピラティスを始めた人がマクロビや玄米食を始めるパターンってよく見るんですが、それはやっぱり原点に戻るというか、自分の基本はどうなってるのかと考え始めるからなんですね」
しもあや先生:「そうですね。どんなに良いトレーニングをしていても、食事はどうか、睡眠はどうか、生活全体はどうかと考えるとね。
良い見直しができたと思います。インストラクターという仕事をしていて、健康を説く人が不健康でどうするところにいきつくというか。完璧ではないですけどね」
まみろう:「インストラクターの言葉や生き方ってすごく影響があると思います。
私はビリーのレッスンを受けた時に、『僕を信じるんじゃなくて、自分が出来るってことを知りなさい』って言われたのがすっごく力になって、続けられたということがあります」
しもあや先生:「そういう言葉はすごく、プラスに働きますよね。良い先生のレッスンを受けて教えを聞くというのも、とても大事なことだと思います」
まみろう:「ピラティスはこういう人に向いてる、というタイプってありますか」
しもあや先生:「どんな人にも向くと思いますが、一般的にいうと体の固い方、原因が分からないんだけど不調を感じている方。
あと、気持ちが落ち込みやすい方や姿勢の悪い方ですね。あとは・・・運動が得意な人。
昔から運動神経が良いとか、筋トレが大好きでガンガンやってます、というような人ですね。
力で運動している人というか、男性にもとても良いんですけどね」
まみろう:「ピラティスってどうしても女性の運動ってイメージありますよね。作ったのは男性なのに(笑)
私のビリー仲間の男性にも、ピラティスに興味がある人は多いんですよ。コアを鍛えたい、という。
でもどこもインストラクターさんも女性だし習ってるのも女性だから習いに行きにくいと」
しもあや先生:「ぜひ男性にも習って欲しいんですけどね。すごく楽になったり、体型も変わると思いますね。
今やってる運動にもプラスに働くと思うんですよ。あとデスクワークでずっと同じ姿勢をとっている、という方にもおすすめなんですけどね」
まみろう:「体を知るってことですね」
しもあや先生:「自分を知ってくださいという感じです」
まみろう:「でも確かに・・・たとえば、吉川カルチャークラブにポツッと男性が来たらちょっと浮きますよね(笑)」
しもあや先生:「そうかもしれません(笑)でも私の教えているスポーツクラブでも、もう引退されてる方ですが、70代くらいの方で、20人くらいのクラスなんですが、男性も1人だけいらっしゃいます。
分かってる人は続けてるんだな、と感じます」
まみろう:「ところで先生のお気に入りのウェアメーカーってあるんですか」
しもあや先生:「私は一番好きなのが、ルルレモン(lululemon)というメーカーです。大好きですね。持ちがいいし、着心地がいいし。
7~8年くらい着てますね、体のラインに沿って作られてますし」
まみろう:「そのへんに売ってますか?」
しもあや先生:「売ってないんですよ」
まみろう:「残念です(笑)」
しもあや先生:「インターネットでは買えると思うんです。以前は渋谷にお店があってよく行っていたんですが、そこが閉店してしまって。もともとカナダのブランドなんですが。
浅田真央ちゃんとかよく着てますね。スケート選手は着てる人が多いみたいですね。
皆ハワイで買ったり・・・年に1回、ヨガフェスタっていうのがあって、そこで買ったりしますね」
もうひとつ最近は、イージーヨガっていうところのデザインとか色合いも好きで着ています。その2つしか着てないです」
まみろう:「ウエアって重要ですよね」
しもあや先生:「重要ですよ。やっぱりお客様にも、こちらの姿を見て『ああいう風になりたい』と思ってくれるというのもありますし」
まみろう:「先生の背中はすっっごく憧れます!すごい、あの背筋!っていっつも思ってるんです(笑)」
しもあや先生:「そうですか。ありがとうございます(笑)水泳を長くやっていたので、バタフライでついた筋肉かもしれません」
まみろう:「インストラクターとして気を付けてることってありますか」
しもあや先生:「体型ですね。できるだけ見せられるような(笑)自分のトレーニング内容も、その点も考えてしています。
あとは勉強しないと、見事にダメになっていきますね。行き詰ってくるんですよ、だんだん。
だから勉強することにはお金はかけなきゃいけないなと思ってます」
まみろう:「アウトプットだけでなく、インプットするということですね」
しもあや先生:「インプットしてアウトプットして、それを繰り返していくうちに自分の中に良いものが出来上がっていく感じですね」
まみろう:「肌を出すことが多いじゃないですか、動きを見せるために。肌の手入れもやはり気を遣われているんでしょうか」
しもあや先生:「一般的なことしか・・・でも、裸足になるレッスンも持っているので、かかとのガサガサは気になっちゃいますね。
だからヴァセリンを使ってます。体は普通のものを・・・今はいただきものの、ロクシタンの乳液とか使ってます。
足裏とか普段は見えないけど、レッスンの都合でいつか見えちゃうな、ってところは手入れしますね、確かに」
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お話を聞いてて思ったのは、自分の体に向き合うことは、そのまま自分に向き合うってことなんだな、ってことです。
私はただ痩せたくてビリーのエクササイズを始めたけど、自分の弱さとか都合のいい考え方とか、少しずつだけど自覚できるようになりました。
インストラクターとして人に教える立場になれば、より厳しい「自分との対話」があるだろうと思ってました。
それはその通りでしたけど、私が想像していたよりもずっと自然に、内側から湧き出してくるように自分との対話が進むものなんだなと思いましたね。
誰かに強制されるわけでもなく、自分が自然と「知りたい」と思うようになれるのってすごく良いことだと思う。
それに肉体の弱点を見つけると、精神の弱点とも繋がるものなので、心身ともに健康になるというのは本当だなとしみじみ思ってみたり。
立派なスポーツジムに通うのもよし、近場でのんびり習うもよし。ひとりで歩いても走ってもいいし、やっぱり運動はずっと続けて行こうと思ったまみろうでした。
ほとんど興味本位の質問に丁寧に答えてくださって、しもあや先生本当にありがとうございます。
コメント
身体の健康、心の健康…
連動するものですね。
どちらも健康でいられるよう…気を付けたいと思います。
>しーたさん、いらっしゃいませ。
心も体の一部といいますかね。
健康な肉体に健康な精神が宿るというのは、やはり真理のようです。
コメントありがとうございます。
素敵なお話をシェアしてくれてありがとうございます。
良い出会いがあって良かったですね。
人生まだまだこれから!
自分の身体を可愛がって&鍛えて楽しみましょう。
インプットは本当に大事なんですよね~。
私もがんばろう!
>よしこせんせーい。いらっしゃいませ。
読んでいただいてありがとうございます。
本当に、求めれば与えられるものだなと思います(笑)
最近、可愛がるばかりで鍛えてないので、喝を入れたいですね。
Yoshikoさんのレッスン楽しくて大好きです!
あ、でもお手柔らかに・・・(汗)
コメントありがとうございます。