何を隠そう、将来は起業したいと考えています。
「40代のオマエが言う『将来』とはいつだ?!」
という罵倒が聞こえてこないでもありませんが、まぁ都合の悪いことは心に留めないのを心がけているわたくし、そんなのヘでもありません(下品)。
で、夫と書店に行ったときに、夫が自分で買う本の支払いをしているわきにサッと出して一緒に払ってもらったのが、この本です。
起業に関するアドバイス本はたーくさん出版されていまして、その時々の流行とか目新しいものとかがどんどん掲載されていきますから、この手のものは最新のものを読んだほうがいいんでしょうね。
でもこの本、買ってもらってからはや1年、経ってしまいました。
だめじゃんか(わたくしの心がけが)。
しかし本の内容は、全然ダメではありませんぞ。
開業手順から事業計画の立て方、各種書類の記載方法まで図解されておりまして、とっても読みやすいしわかりやすい。
ポイントは、この本の中では別に「起業を勧めて」はいないという点です。
起業に興味があって、いきなり法人設立をするのではなく、とりあえず個人事業主として仕事を始めてみたいという気持ちがある人を対象にしていますから、余計なあおりなどは全く出てきません。
逆に「簡単に成功すると思ったら間違うけど、地に足をつけた事業内容をきちんとできれば、大丈夫やっていけますよ」というやんわりとした応援(?)も。
決意して踏み出そうとしている人を、必要以上に盛り上げるでもなく、脅すわけでもなく、淡々と説明が続いていくのはとってもイイ感じです。
ところどころに実際に「個人事業主」になった人のコラムも出てきます。
これもよくある苦労自慢的なものでなく、
「最初は資金繰りやらなにやら大変ではあるけど、こういった良い点もありました。あなたにもきっとできますよ」
というようなもの。
面白いもので扇情的なものより、こういう淡々としたアプローチのほうが勇気付けられます。
実際の書式など、図解も多くて読みやすい。難解な専門用語も、枠外に説明があって安心です。
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