黒田硫黄氏、この人もかなり好きな作家ですが、本棚を見返してみるとなんと単行本を買うのは初めて。
「好きな作家」と言う資格ない・・・?
「コミックキュー」でその存在を知った作家は少なくないんですが、その魅力的な作家陣の中でも、一作一作が印象的である黒田氏。
これはドラマ化されるということで話題になっていたので購入。
でもドラマ見てないけど。そして読後の感想は、「ずいぶんとっつきやすい話を描いたんだな~」という感じでした。
もちろん話は面白い。一見すると古臭い話なのに、ニコやロボのキャラクターや風俗が、作家が見る独自の視点を通して新鮮。
主人公のニコはテレクラのサクラをしながらスパイか占い師になりたいと修行(?)を積んでいる女子中学生。
オタクでヘタレな大人の男、ロボを手下に事件を解決していくんだけど、要所要所で放たれるニコの台詞がもう、カッコイイ!
「意志でなく、才能が行く道を選ぶ。そういうことがあると思うのよ」
うーん、惚れ惚れ。
黒田氏の作品、これのほかにメジャーなのは「茄子~アンダルシア」か?
わたくし的には黒田作品で最高に好きなのは「鋼鉄クラーケン」。
18世紀が舞台の海洋冒険モノですが、その設定の物凄さにはただただ敬服。黒田氏の妄想力に吹き飛ばされる快感があります。
他にも好きな作品はあげたらキリがない。少年漫画・少女漫画を読みなれている人には絵柄に違和感を感じるかもしれませんが、乱暴に見えて物凄い画力。
ぜひぜひ、読んでみてください。
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