有名なマジシャン、前田知洋さんの著書、「知的な距離感」。
他人と自分が、関わりあう場合に保つべき距離感、がテーマ。
コミュニケーションが円滑に機能していない現代において、こういうことって改めて勉強することがらになったんだなー、と納得しました。
親しい人、深く関わりたくない人との間に保つべき距離や角度は、いくら技術を知っていても、自然に保ってしまうそれとは比べ物にならないものなのですね。
例えば、同じ職場で憎からず思っている人たちは知らず知らずのうちにお互いを「プライベート・エリア」に入れている。
その様子を周りが見ていて、なんとなく「同僚の距離」とは違う何かを感じる。結果、関係が周囲にばれる、という話。
現実によくある話だし、身近に見た例もあり納得がいきます。
反対に、仲違いした人たちの様子も、それとなく
「あれっ、なんかぎくしゃくしてるね」
と感じる場合も。
「なぜわかったのか」
と聞かれても、「なんとなく」としか答えられない。
でも実際には、その人たちの「プライベート・エリア」の保ち方が変化しているのを感じ取ったというわけですね。
こういうことって、教わるわけではなく自然と身につくものだとは思うけど、たまにいますよね、そういうのを全く感じない人。
他人との関係をうまく作れない人が増えているというのは、本当のことなんだなぁと思いました。
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