何を隠そう、筒井康隆氏のファンであるわたくし。
先日は「笑犬樓の逆襲」を読みました。
筒井氏のエッセイは、実は大昔に読んだ「狂気の沙汰も金次第」以来なんですが。
大ファンというわりには、お粗末な読暦でしょうか?
ここ2,3年の間に読んだ筒井氏の小説の中では、「敵」が一番(わたくしにとって)強烈で好きでした。
ラスト何ページか、泣けてしかたなかったです。
「笑犬樓の逆襲」は、断筆解除すぐ後に雑誌『噂の真相』に掲載されていたものだそうですが、連載時はまったく知りませんでした。
だいたいわたくし、大好きな作家でも連載時には追いかけない(これは小説でも漫画でもそう)ので、連載されていること自体を知らないことがよくあります。
連載時に読まないのは、先が知りたくて欲求不満になるから。
話題作ほど、完結してから読むことが多いです。1話完結ものは、その限りではありませんが。
好きな作品を書く人が、人格的にこちらの好きな人かどうかはわかりませんけど、筒井氏の論理的思考はとても好き。
怒りっぽい人という印象があるけど(実際怒りっぽいらしいですけど)、何に対して腹が立ったのかを理論的に説明できる人って、実はあまりいないと思います。
面白い一冊でした。
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