さてさて秋田旅行2日目の朝。秋田市の空はどん~よりと曇っており、湿度が高くて蒸し暑い。
「この天気は誰のせい?」「いやー心がけの悪い人がいるんだよねー」
「俺なの貴女なのどっちなの」「そこはそれ、週末になると一人で出かける人が悪いんじゃなーい?」
などと不毛な会話をしつつも、2日目のプランについて討論いたしました。
横手市まで行って焼きそばを食う、というのがそもそものプランでしたが、日本海も眺めたいよね、という話になり、男鹿へ行くことに。
レンタカーを借りて、灯台があるという「入道崎」まで行くことにしました。
ホテルを出た時は雨模様でしたが、しばらく走ると雲はすっかりどこかへ消え失せ、ぴっかぴかの晴天に。
「この天気は誰のおかげ?」
としつこく会話を引きずりつつ、ナビを頼って男鹿方面へ。途中で港の横を通って大きな船を見たり、日本海を眺めたりしながらの寄り道ドライブも楽しかったですわ!
日本海と太平洋ってどうして印象が違うんでしょうね・・・空の色と連動してるんだろうけど、なんだか鉛色を混ぜたような色というか、太平洋の色みたいに能天気な青じゃないって印象があります。
季節や気候にもよるんだろうけど、日本海の方がなんとなく考え事してるような色なのよね~。
灯台に向かう途中、道端に巨大なまはげが建っているのを発見。
すかさず なまはげポーズをとるわたくし
他にも、道の駅に寄って展望台に上がったり、コンビニでおにぎり買ったりしてのんびりと向かいました。途中、すんごい山道があったりしましたが、ナビのおかげで迷うことなく到着することができましたよん。
入道崎灯台はツートンカラー
そう高くない灯台なので、わたくしも登ってみることに。
眺望がすばらしい!
遠くにお山も。
きれいね~
若い頃には、景観の素晴らしさというものに全く興味がなく、むしろ人工的なものに美を感じたりしてましたけど、この歳になると
「自然という造形師にかなう者なし」
という気持ちになりますわ。
思いのほかお天気に恵まれ、嬉しくなって帰途につくわたくしたち。途中、来た道とは違う「なまはげライン」というものが見えたので、そちらを経由して帰ろうよ、ということになりました。
で、走っておりましたら、「なまはげ館」という看板と、丸い岩のようなオブジェが。
「なまはげ館だって!」
「ええーやだ、怖いよ!」
「大丈夫だ息子。パパママがついてる。つか、俺見たい」
というわけで、なまはげ館にも立ち寄ることにいたしました。
最近リニューアルされたそうで、建物はキレイで近代的でした。なまはげの由来、歴史、男鹿の海の衆の生活に 密接な関係を持つ工具などの展示があり、奥の方では短い映画のようなものも上映されていました。
映画も観たかったんだけど、息子がビビって泣きそうだったのでスルー(笑)
で、なまはげ館の一番奥のお部屋なんですけど・・・
なまはげが大勢でお出迎え(震)
飾ってあるものは、実際の行事で使われたものだそうです。神様だから、大事に手入れして保管してあるんだって。
なまはげって男鹿地方でのみ行われてきた神事だそうで、聞けばその地区ごとに大切に作るんだそうですね。
持っている刃物も、人を切りつけるためのものではなく、囲炉裏に長く当たっていると出来る「なもみ」(低温やけどらしいです)を剥がすためのものだそう。
低温やけどができるほど長い時間、働かずに囲炉裏に当たっているような怠け者を懲らしめる、ってことなんでしょうかね~。
なまはげ様は神様であって、決して化け物ではないんだそうな。
だからそもそもは角は無かったらしいんですけど、最近は角が大きいものが多くなりました、なんてことを、なまはげ館にいらした、学芸員らしき年配の方に説明していただきました。
神妙にお話を聞く夫
いやー期待以上に良かったです、なまはげ館。男鹿に行かれる際はぜひ立ち寄ることをお勧めしますわ。
ところでわたくし、男鹿市にいる間中「男鹿」が「男前」に見えてしょうがなかったんですけど、どっか壊れてんのかしら。
さてさて男前もとい、男鹿から秋田市内に戻り、ちょっと休憩して夕食に。
「今日はやっぱ、きりたんぽじゃね!?」
と盛り上がりつつ、きりたんぽ鍋のお店に行きましたとも。
もはや そもそもの目的だった「横手焼きそばを本場で食べる」というイベントはどこへやら、食事はほとんど秋田駅前で済んでしまったというね(笑)
で、きりたんぽ鍋なんですけど、こーれーが!
おつゆが濃くてウマい!
きりたんぽをその場で作っているお店だったんですが、ふっかふかのきりたんぽがおつゆを吸って、えも言われずウマいのです!!
具材を生の状態からテーブルで煮たら暑かったと思うんですけど、ほとんど厨房で煮てきてくれたので、暑い季節でも平気でした。
テーブルではきりたんぽを もぎって入れ、セリを加えて煮立てて終了。
その短い間に、男前のおにいさん(もしくは美肌のおねいさん)が「きりたんぽの由来 紙芝居」を読んでくださるサービスつき
全編、秋田弁です。何言ってるか正直、さっっっぱりわかりません(笑)でも楽しかった!
日本海のお刺身もいただいたよ
そしてここでも、〆は横手焼きそば(笑)
「横手に行ってねーじゃん!!」
とゆーツッコミが聞こえてきますけど、埼玉県民にとっては秋田駅前まで行けば十分、本場に行った気分ですわ!ほっほっほ!!
というわけで、いつもの通りテキトーな旅でしたが楽しめました。また行きたーい。今度はお祭りの時に行きたいな~
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