日曜の朝、カーテンを開けると空はどんよりと曇っていたわ。
「ううーん、今日という晴れやかな日に、ふさわしくないお天気・・・
でも、カンカン照りよりいいかもね!!なんせ生ビリーズブートキャンプだからね!!」
そう、今日はいよいよ、ビリーおじさん、あーんどシェリーちゃんにお会いできる日なのです!!
待ちかねたわ!!
200人(午前午後合わせて400人)の選ばれし者どもとの生ブートキャンプセッション、いくら東京ドームとはいえ、酸欠にならないのかしら。とちょっと心配だったり。
お天気悪くて涼しいくらいで、ちょうどいいのかもね!
前の日から、持っていくものなどの点検に余念のないわたくし。
普段の仕事の準備も、このくらい周到にできるといいなぁ。
さて、マメができたりした足ですが、もうすっかりよくなりました。
今日は足の皮が剥けても頑張るわ!!ビリーおじさんに、わたくしの根性と気合をお見せするんだから!!!
やたら盛り上がるわたくしを、見送りに途中の駅まで同行してくれた夫と息子。
ママ、ガンバってくるわね!!
わたくしがお招きを受けたのは午後の部でした。開場2時、開演3時とのこと。
どのくらいの時間やるのかなぁ。
いずれにしても、あのブートキャンプセッションをダブルヘッダーとは・・・
企画屋さん、鬼ですか!!??
いや、我らがビリーおじさんにしてもシェリーちゃんにしても、並みの体力じゃないだろうけどさ。
連日テレビの取材だのなんだのと、大変忙しいらしいじゃないですか。
日本が嫌いにならないでね。
さて後楽園駅に降り立ち、眼光鋭く周囲を見渡すわたくし。
うーん、いるいる。見るからに
「君は遊園地にも野球にも、明らかに用事ないね??ビリーだね??」
という男の子が。
ピタピタのTシャツを着、迷彩のパンツを穿き、腰にはなんとビリーバンドが!!
やっぱ持ってくる人いるんだなぁ。
わたくしはどうしようか考えたんだけど、持って行ったらやはり使わないと納得できないじゃない??
そしたら、運動によっては、電車に乗って帰れなくなるかもしれないじゃない???
夫には、
「タクシーで帰ってくるのはまぁいいけど、救急車はかんべん」
と言われたことだし。
なので、今日はお茶を濁すつもりで、ビリーバンドはなしっ!!と、決めたのよ。
さて、あからさまに隊員である青年をながめつつ、待ち合わせの場所へ。
今回は「特別招待」を受けたわたくし。一般の方は写真撮影禁止だけど、特別に許してくださるそう。
キャッホー!!これも皆さんの応援のおかげよ!!
待ち合わせの方々とご挨拶を交わし、開場時間までお茶を飲みました。
「今のうちに水分とっておかないと~」
「そうですよね!!」
楽しく時間は過ぎていく。
うう~、もうすぐ、もうすぐビリーおじさんと生セッションよ!!
なんかコーフンして鼻血が出そうだよあたし!!
「じゃ、そろそろ行きましょうか」
嬉しくて年甲斐もなくスキップしてしまいそうな両足を押さえつつ入り口へ向かう。
おお、見えてきましたよ、東京ドームプリズムホール!!この扉の向こうに、ビリーおじさんが・・・!!!
入り口は物々しい雰囲気。
「何?誰が来るの?」
「ビリーだって」
「びりぃ?」
などという会話が聞こえてきました
招待状を握り締め、入り口前で緊張するわたくし。どこかの取材の方に話しかけられる。
「ちょっとお話、いいですか?」
「えっ、あっはい」
「けっこう頻繁にやってらっしゃるんですか?」
「あ、はい。毎日やって・・・ます」
「まぁ、そうですか。今日はどんなことが楽しみですか」
「そうですね、ビリーに会えるのも楽しみだし、シェリーにも会えるのが、すごく楽しみです」
「そうですか、ありがとうございました」
・・・なんと不毛な会話でありましょうか。インタビューした方は、わたくしを知能程度を疑ったに違いないわ。
緊張してなきゃ、もっとナイスなコメントが言えたのに!!!
気の利いたことが言えずにちょっぴり落ち込むわたくし。
ま、いいか!!あたし別に、芸人じゃないしね!!
いよいよ入場。「特別招待」の受付に並び、身分証明書を提示。なかなか、厳しいね!!
「Tシャツのサイズをご記入ください」
やっぱりお揃いのTシャツ着るんだね!!
サイズですか。普通の服ならLなんですが。
一緒に行った方が一足先にもらったのを見せてもらったら、Sサイズで充分そう。うーん、さすがアメリカサイズ。
「Sサイズ」
の響きにすっかり気を良くするわたくし。更衣室はないと聞いていたけど、入ったらスペースが用意されてましたよ。
着用前に写真とろーっと
着替えも済み、荷物もロッカーに入れてさぁ準備オッケイ!!
キャンプに入ります!!
ビリー隊長の登場を待ち受ける人々。
うーむ、皆神妙な面持ちだね。報道陣もすごい!!
なんでも、隊員と同じくらいの人数の報道陣が集まったんですって。
そんな中、今回のイベントのレポートをするという美女たちを発見。美女好きのわたくし、すかさずお願いしましたよ。
「写真、撮ってもいいすか!?」
快く承諾してくださる美女たち。うーん、足長いなぁ!!細いし・・・。ひょっとして貴女がたには、ビリーは必要ないんじゃないですか!?
そんなことをしているうちに、会場が暗転。どよめきが起こる。
おお~!!始まるのね!!
つづく。